
これはいよいよ来年2009年3月20日に開通が決まった阪神なんば線(西九条〜近鉄難波駅間)の一部で採用されている高性能な防音壁の名前です。
通常高架線路を敷設する際には、遮音などの目的で「高欄」という高さ1m程度のコンクリートやCFRP製の板を側壁として設置します。ですが現在建設が進められている阪神なんば線のうち、地上を走る西九条〜九条駅間では、住宅のすぐ近くに線路に敷設している箇所もあり、遮音効果を高めるためにこの「高欄」のさらに上へ電車の高さを超えてすっぽりと周囲を取り囲む「セミシェルター型防音壁」を設置し、周囲の住環境に配慮しています。
「せっかく地上を走るのに、防音壁で覆われていたら車窓からの景色が見えないのでは」と、思われた方もいらっしゃるかもしれませんが、ご安心ください。セミシェルター型防音壁のアクリル板は透明なので、車窓からの眺めや窓から車内へ差し込む光などは、これまでの高架線路と変わらないレベルでお楽しみいただけます。
阪神なんば線が開通すると、神戸三宮から難波を経由して近鉄奈良まで、乗り換えなしに一本の電車で行き来できるようになります。阪神電車の新たなネットワークとなる阪神なんば線にご期待ください。
阪神なんば線において、鉄道車両は保有せず路線のみを保有する第三種鉄道事業者として、現在は同線の建設事業を行っています。線路や駅といった鉄道施設の建設・保有と、列車の運行は同じ会社が行うのが一般的ですが、阪神なんば線では「上下分離方式」という方式をとっています。列車の運行=「上」と鉄道施設の建設・保有=「下」とを分けて、それぞれ別の会社が事業を行っているのです。そのため、開通後も鉄道施設は西大阪高速鉄道が保有し、阪神電気鉄道はそれを借り受けて列車を運行させることになります。