ゆめ・まち隊の突撃レポート

クリエイティブ阪急 フラワー&グリーン事業部
花育(はないく) 〜夏休み親子花育ランド〜
第10 回は、クリエイティブ阪急 フラワー&グリーン事業部が行う、こども達を対象とした花育活動の様子を取材しました。
(本ページの内容は、2009年10月時点のものです)

近年注目を集める「花育」とは
「花育(はないく)」とは、こども達に花や植物と触れ合う楽しさを伝えることで豊かな情操や命の大切さ、自然に対するいつくしみの心を育てていこうという活動のこと。公共施設や地域の自治体などで注目を集めつつある「花育」ですが、食育などに比べて一般にはまだまだ馴染みの浅い言葉です。
「一言で『花育』と言いますが、その活動の幅は非常に広いのです。例えば、街頭で花を配るだけのものから、私たちのように実際にこども達が花のアレンジメントを行うものまで、すべてが『花育』といえます。」こう語るのはクリエイティブ阪急 フラワー&グリーン事業部でこの活動を担当する荒井さん。クリエイティブ阪急では、グループの展開するフラワーショップ「コノカ」の店舗がある地域を中心に、学校や公共施設でこども達に向けた切り花のアレンジメントを行うワークショップ形式のイベントを実施しています。今年度は西宮ガーデンズ他、西宮市立香櫨園小学校、東大阪市鴻池学園幼稚園にて同様のイベントを行い、今後も活動の幅を広げていく計画もあるそうです。
コノカ

販売店だけでなく専門家・生産業者とも連携
クリエイティブ阪急の花育活動の特徴は、こどもが自由に花を生けられる点。NPO法人日本フラワーハートセラピスト協会から専任の「花育インストラクター」を招き、こども達の自由な発想を生かしながら自主性や創造力を伸ばしていくことを目指しています。さらに、こうした芸術面からのアプローチのほかにも、もうひとつ大きな目的があると荒井さんは言います。
「花は生きています。水をあげなければしおれてしまいますし、しっかりと世話をすればつぼみが開いて花が咲いたりもします。こども達には花に接することで、『きれいだな』『かわいいな』と思うだけでなく、命と接していることを感じてほしいと思うんです。」 これまで、学校や生涯学習センターなどで小学生・幼稚園の児童に向けて開かれたこうしたイベントには、こどもからも保護者からも「ぜひもう一度参加したい!」と大きな反響があったそう。しかし順調に成功を収めるこのイベントの裏には、関係各所の大きな助力があったといいます。
「ひとつは花育インストラクターの方々の助力、そして切り花をご提供いただいた(株)鶴見花き様、(株)なにわ花市場様や生産者の皆様のご支援がイベントを成功に導いています。私たちのような小売業の持つ地域に密着したノウハウに、生産者の持つ商品力、そしてインストラクターの持つ専門性。この3つが連携することで初めて、こうした本格的で継続可能な花育活動は実現できたのだと思っています。」
フラワー&グリーン事業部 荒井さん

こども達に花と緑に親しむ心を
「現代のこどもは自然に触れあう機会が減っているような気がしてなりません」と語る荒井さん。「今はとても豊かな時代です。様々なものがあふれていますが、どこか殺伐とした印象があるような気がしませんか?だからこそ、私たちは草花を通して優しい心や、命を思いやる心を広げていきたいと思うのです。花や緑の香りや姿は人の心身を癒し、リラックスさせてくれます。花を育てる中で、親子や地域の方々とのコミュニケーションも生まれます。私たちのイベントに参加してくれたこども達は本当に素敵な笑顔を見せてくれます。そして、ボランティアで参加してくれた従業員にも自分の仕事が社会に貢献している様子を体験して、明日からの業務の励みにしてもらいたい。また、お花を楽しむという原点を振り返ってもらいたいと考えています。」

行ってきました!社会貢献担当の当日レポート クリエイティブ阪急 フラワー&グリーン事業部 花育(はないく)活動 〜夏休み親子花育ランド〜

今回、花育イベントが行われたのは、conoka(コノカ)西宮阪急店がある西宮ガーデンズ内の「ガーデンズホール」。ホールの前には屋上広場が広がっており、綺麗に整えられた植栽や噴水がある豊かな空間で、夏休みを迎えたこども達が楽しそうに遊んでいました。

この日は30人ほどの小学生が集まり、切り花を使ったフラワーアレンジメントに挑戦しました。こども達のために用意された花は15 種。さらに、ビーズや粘土、ビー玉に貝殻、マカロニなどお花を飾るためのたくさんのアイテムも用意されています。持ち寄った牛乳パックを器にして、思い思いに一生懸命になって花を生けるこども達。たくさんの種類のお花を少しずつ集める子や、黄色やピンクなどテーマカラーを決めて生けている子、牛乳パックをお城に見立てる子や、お花でジャングルを作る子など、私たちは思いもつかない独創的な作品がたくさん。自由な発想から生まれた作品の中には、お店で売っていたら思わず買ってしまいそうな、素敵なものもありました。

荒井さんにお話を伺ったところ、10歳までに草花に触れあう機会がないと、大人になっても触れない人が多いというデータもあるそうです。今日のイベントに参加し、お花と触れ合う楽しさをしっかりと感じたこども達は、これから先も植物を大切にしながら大きく育ってくれるでしょう。今回の取材でも、アレンジメントを始める前に声を掛けた時には、緊張して一言もしゃべらなかった男の子が、イベントも終わりに近づいたころには、にこにこしながら「お花はおうちに持って帰って大切にする!また(アレンジメントを)やりたい!」と話してくれました。


現在様々なところから反響や開催希望が寄せられるなど、注目が集まるクリエイティブ阪急の取り組み。今後、「コノカ」の店舗展開に合わせ、花育活動の範囲もその地域に広げていくことを検討されているそうです。こうした活動を通して、豊かな心を持ったこども達が育ち、地域社会に花と緑を通したコミュニケーションの輪が広がってゆくことを期待させる活動を取材することができました。





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