今回、花育イベントが行われたのは、conoka(コノカ)西宮阪急店がある西宮ガーデンズ内の「ガーデンズホール」。ホールの前には屋上広場が広がっており、綺麗に整えられた植栽や噴水がある豊かな空間で、夏休みを迎えたこども達が楽しそうに遊んでいました。
この日は30人ほどの小学生が集まり、切り花を使ったフラワーアレンジメントに挑戦しました。こども達のために用意された花は15 種。さらに、ビーズや粘土、ビー玉に貝殻、マカロニなどお花を飾るためのたくさんのアイテムも用意されています。持ち寄った牛乳パックを器にして、思い思いに一生懸命になって花を生けるこども達。たくさんの種類のお花を少しずつ集める子や、黄色やピンクなどテーマカラーを決めて生けている子、牛乳パックをお城に見立てる子や、お花でジャングルを作る子など、私たちは思いもつかない独創的な作品がたくさん。自由な発想から生まれた作品の中には、お店で売っていたら思わず買ってしまいそうな、素敵なものもありました。
荒井さんにお話を伺ったところ、10歳までに草花に触れあう機会がないと、大人になっても触れない人が多いというデータもあるそうです。今日のイベントに参加し、お花と触れ合う楽しさをしっかりと感じたこども達は、これから先も植物を大切にしながら大きく育ってくれるでしょう。今回の取材でも、アレンジメントを始める前に声を掛けた時には、緊張して一言もしゃべらなかった男の子が、イベントも終わりに近づいたころには、にこにこしながら「お花はおうちに持って帰って大切にする!また(アレンジメントを)やりたい!」と話してくれました。
現在様々なところから反響や開催希望が寄せられるなど、注目が集まるクリエイティブ阪急の取り組み。今後、「コノカ」の店舗展開に合わせ、花育活動の範囲もその地域に広げていくことを検討されているそうです。こうした活動を通して、豊かな心を持ったこども達が育ち、地域社会に花と緑を通したコミュニケーションの輪が広がってゆくことを期待させる活動を取材することができました。 |