ゆめ・まち隊の突撃レポート

宝塚音楽学校・阪急電鉄
「宝塚音楽学校すみれ募金」
第51回は、「宝塚の舞台に立つ」という夢の実現に向けて、日々精進する宝塚音楽学校の生徒達が、毎年5月に行う「すみれ募金」を紹介します。
(本記事の内容は、2015年11月時点のものです)

すみれ募金で支えたい「こどもの夢、こどもの未来」
「困難な状況下にあるこども達のため、募金にご協力をお願いします!」
陽射しがまぶしいほどの快晴の空の下、宝塚音楽学校の生徒達の元気な声が、宝塚大劇場正面ゲート内に響きます。これは、宝塚大劇場の5月の風物詩でもある「すみれ募金」で、1964年から半世紀以上続く募金活動です。色とりどりの着物に緑の袴を着用した宝塚音楽学校の生徒達が、観劇に来られたお客様や地域の方々に呼びかけて集めた募金は、病気や貧困など困難な状況下にあるこども達の支援に役立てられます。
今年は、第103期の予科生と第102期の本科生の計79名が募金活動を行い、募金にご協力いただいた方に、すみれ科のビオラの花の種を手渡しました。予科生にとっては入学後初の公の場であり、未来のタカラジェンヌと触れ合える貴重な場とあって、大勢の人々で会場は熱気にあふれました。

100年以上受け継がれるタカラジェンヌへの夢
これまで4,000人を超える卒業生を送り出している宝塚音楽学校。「宝塚の舞台に立ちたい」という夢を叶えるため、生徒達は音楽学校の2年間(予科1年・本科1年)、専門の講師による厳しいレッスンを受けながら、舞台人に必要な声楽・ダンス・演劇・日本舞踊などを学びます。また、このような技能だけでなく、心構えや礼儀、作法も身につけます。倍率20倍以上という狭き門をくぐり抜けた彼女達は、入学後は同期生と共に助け合い、切磋琢磨しながら、晴れて宝塚歌劇の舞台に立つのです。100年以上にわたる宝塚音楽学校の歴史の中で、宝塚歌劇の舞台にかける生徒達の想いや努力はこのように脈々と受け継がれ、数多くのタカラジェンヌが送り出されてきました。

温かな声援に触れ、人として成長できる場
宝塚音楽学校の一木さんは、「『すみれ募金』は、困難な状況下にあるこども達のことを生徒達が知り、思いをはせる機会となっています。また、お客様から直接声を掛けていただいて、その気持ちに触れることで、人として成長できる場でもあります」と話します。宝塚音楽学校では、これまでも修学旅行に児童福祉施設や介護施設での慰問合唱を組み込むなど、世の中の様々な方と触れ合う機会を設けてきました。このような機会は視野を広げ、思いやりと舞台人としてのプロ意識を育むきっかけとなっています。「生徒達には、応援してくださる方々のためにも精進して、皆さんに夢を届ける舞台にするという気持ちを持ってもらいたい。そのために、自分で見て・聞いて・感じることが大切なんです」とも語ります。本科の生徒代表4名からは、「暑い中、大勢の方にお越しいただき、『がんばって』と声を掛けていただいて感動しました。皆様の温かい声援に応えられるように、初舞台に向けて練習に励みたいと思います」との感想が聞かれました。
「清く・正しく・美しく」成長するために、彼女達にとっても「宝塚音楽学校すみれ募金」は大切な活動となっています。


行ってきました!社会貢献担当の当日レポート 宝塚音楽学校・阪急電鉄「宝塚音楽学校すみれ募金」

「すみれ募金」は、前半が予科生、後半が本科生の交代制になっており、それぞれ5名ずつのグループに分かれて、全生徒で募金活動を行います。初々しい様子の予科生、風格さえ漂う本科生が、声を揃えて募金をお願いする姿を一目見ようと、お客様の人垣が何重にもなり、カメラを高く掲げる人の姿も多く見られました。

募金には、こども達もたくさん来てくれて、生徒達と触れ合ったり記念撮影をお願いしたりしていました。生徒達が腰をかがめ、こどもと目線を合わせて丁寧にお礼の言葉を伝えると、こども達も笑顔いっぱい。タカラジェンヌを夢見るこどもがこうして生まれるんだなと思いました。

当日集まった募金額は100万円を超えました。皆さんの想いが込められた募金が、困難な状況にあるこども達の明るい未来をきっと支えてくれることでしょう。宝塚音楽学校では、毎日の厳しい授業で技能を磨くだけでなく、たくさんの方と触れ合う機会を設けたり、このような社会貢献活動を通して人格形成にも力を入れているというお話も伺い、未来のタカラジェンヌ達をますます応援したくなった取材になりました。



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