ゆめ・まち隊の突撃レポート

ホテル阪神
「職業体験学習の受け入れ」
第11回は大阪市福島区で地元の中学生の職業体験学習を受け入れている、ホテル阪神の取り組みをご紹介いたします。
(本ページの内容は、2009年11月時点のものです)

こども達が、仕事を知るきっかけとなれば・・・
職業(職場)体験学習とは主に中学生を対象に行われる取り組みで、生徒が社会の中で実際の業務に携わるというもの。職業の多様化する現代において、こども達に働くことの意味や社会のマナーを学び、職業に対する自分の適性を見つけることを主眼に置いています。大阪市でもこの取り組みは推進されており、ホテル阪神では1999年の福島移転時よりこの職業体験を受け入れています。
「ホテル阪神は、大阪の中心地梅田から一駅という立地にありながらも、ビジネス目的だけでなく地域に住む多くの皆さんにもご利用いただけるホテルです。職業体験学習の受け入れの目的は、もちろん生徒の皆さんの社会勉強や進路決定の一助となることですが、もうひとつ、こうした地域の貢献を通して、より皆さんの身近な存在として親しみをもっていただきたいという思いもあるのです」。今年で10年を迎える活動をこう語るのは、ホテル阪神の大政さん。毎年5校程度の職業体験を受け入れ、内容も様々な視点から充実させていっているホテルならではの対応についても詳しく話してくれました。
ホテル阪神 外観

コミュニケーションの大切さを知ってもらいたい
ホテル阪神を舞台にした職業体験学習は2~3日間の日程で行われ、前半はホテルの仕事に関する概要説明、お辞儀などの基本動作の練習と、座学的なカリキュラムが中心となります。中には、ホテルの責任者である「総支配人」と対話する時間も設けられており、ホテル側の職業体験学習受け入れを重要視している姿勢がよく伝わってきます。また、ホテルスタッフとしての基本動作の練習には、ホテル従業員が実際に使用している教育用マニュアルがそのまま使用され、こども達の気持ちを高める細かな配慮が随所に盛り込まれたメニューにもなっていました。
「ホテルという場所は多くのお客様をおもてなしする場所です。年齢も性別も国籍も違い、当然価値観も違う方々に合ったサービス(おもてなし)を行うためには、自分がお客様に合わせて柔軟に変わることが大切。この時に重要となるのがマナーやコミュニケーション力です。もちろん、こうしたコミュニケーション力は他のビジネスの場や学校でも重要になってくるでしょう。しかし、わずか数時間という短い期間でコミュニケーション能力やマナーのなんたるかを理解し、こども達が劇的に変わるということはありません。あくまで今回の体験が“コミュニケーションの重要性”や“人によって異なる価値観がある”ということに気付いていただける機会となればと考えています。」大政さんはこの取り組みの意図をこう語ります。
ホテルの理念や行動指針
の示された「従業員必携」

ホテルならではの多彩なカリキュラム
後半は、実際のホテル仕事を体験。食・住を備えたひとつの“街”ともいえる「ホテル」サービスの特色を生かして、客室のベッドメイキング、レストラン・カフェなど料飲部門担当者との座談会、宴会のセッティングなど多彩で実践的なカリキュラムを用意しています。
こうしたカリキュラムは、それぞれの現場を取り仕切る従業員が企画する本格的なものであり、実際に従業員が行っている作業を体験します。中には、宴会場でのテーブルクロスの色合い選定を任せるなど、こども達にアイデアを求める仕掛けも取り入れています。課題も交えた仕事に一生懸命に向き合うこども達を見ながら大政さんは「お客様とのコミュニケーションだけでなく、仲間とコミュニケーションをとりながらひとつのことをやり遂げることも非常に重要です。ただ与えられた作業をこなすのではなく、そういった点も多く学んで帰ってほしいですね。」と話します。
職業体験学習の様子1
職業体験学習の様子2

自分を知り、ホテルを知ってもらえる職業体験の機会
全てのカリキュラムが終了したあと、職業体験学習の振り返りを述べる場で一人の生徒さんがつぶやいた「私も、やればできるやん!」という一言に、満足そうに大きくうなずく大政さん。職業体験学習から仕事をしている自分の姿を感じ、喜びを得てくれたこども達の、小さくとも大切な成長のお手伝いができた瞬間でした。
また、これを機に敷居が高い場所と思われがちなホテルをいろいろな角度から見て・感じることで、ホテルへの親近感も持ってもらえるそうです。「職業体験学習を体験したこども達が、家族を連れてホテルへ遊びに来てくれることもありますよ」と、まるで教え子を見守る先生のような笑顔で大政さんは語ってくれました。 これまで10年間で700名を超える中学生に、「働くことの楽しさ」を伝え、「職業に対する夢やあこがれ」を育んできたホテル阪神が、第二の母校となるこども達はこれからもどんどんと増えていきそうです。
職業体験学習の様子3

行ってきました!社会貢献担当の当日レポート ホテル阪神「職業体験学習の受け入れ」

ホテル阪神 外観今回のレポートは、私も中学生の時に経験した職業体験学習。私がホテル阪神に取材に訪れた6月は、大阪市淀川区にある大阪市立美津島中学校から7名の生徒さんが、3日間の日程で職業体験に来られていました。

大政さんからスケジュールを受け取ると、3日間とも9時から15時前まで様々なカリキュラムがびっしり。しかし、内容は決して詰め込まれたものではなく、ベッドメイキングの作業体験では、早く作業の済んだチームから反復して体験するように現場スタッフが指示したり、宴会場セッティングでは、テーブルの運び込みなどの単純作業をあえて省き、テーブルクロスの配色などのコーディネートを考える時間を多く確保したりと、こども達のペースを見ながら、臨機応変に作業内容を変える配慮を見るにつけ、40年の歴史で培われた職業体験受け入れのノウハウは、とてもレベルが高いものだと感じました。

職業体験学習の様子4こども達も、自分達で整えたあとの客室や宴会場がそのままお客様に使用していただくとあって、作業の説明を聞く姿勢、作業に向き合う姿勢は本当に真剣そのもの。私が中学生の時は、こんな真剣に取り組んでいたかな?とちょっと自分が心配になるほどでした。今回の職業体験を見て感じたのは、何よりもホテルマンの心遣い。こども達への仕事に必要以上の手助けはせず、いくら時間がかかってもお客様に出せるような状態まで導くという姿の中にその一端が垣間見られたような気がします。

素直に頑張っているこども達と、それを手助けしながらも温かく見守るホテルマンの方々を間近に拝見していたら、なんだか1つのチームのようにも見えました。たった3日間でたくさんのことを吸収していた中学生の姿から、元気をたくさんもらえたような気がします。





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