ゆめ・まち隊の突撃レポート

阪神総合レジャー
「Rokkosan 冬のエコツアー・プログラム」
第13回は、2010年1月24日、2月21日に六甲山<人工>スキー場で開催される阪神総合レジャーによる「冬のエコツアー・プログラム」について、昨冬の様子を交えながらご紹介します。
(本ページの内容は、2010年1月時点のものです)

六甲山の自然にふれてほしい!
この冬も開催される「冬のエコツアー・プログラム」は、昨年が初めての開催でした。これまでも、夏季に六甲山カンツリーハウスでのバームクーヘンづくり体験や、六甲高山植物園での自然観察といった体験学習的なイベントは企画・実施していたものの、冬のスキー場を舞台としたエコツアーを実施するのは初めての試み。
このイベントを企画段階から担当した阪神総合レジャーの小林さんは、エコツアー・プログラム開催のきっかけについて、以下のように語ってくれました。「2008年に環境省による『自然公園ふれあい全国大会』が六甲・摩耶地域で開催され、他の企業や自治体などと一緒に六甲・摩耶を舞台にした体験エコツアーなどを開催しました。この時、六甲山の自然の豊かさを改めて実感し、『さらに多くの方々に六甲山の自然に触れていただきたい。』『自然とのふれあいを通して環境にも目を向けてほしい。』と考えて企画・開催したのが昨冬のイベントです」。
イベント開催にあたっては、エコツーリズムを通して環境教育を推進する「ホールアース自然学校 六甲分校」の協力を得るなど、環境をテーマにしたイベントとしての質も追求したそうです。気になるお客様からの反応は、自社ホームページでの事前告知だけで定員の40名がいっぱいになるなど、開催前からエコツーリズムに対する高い関心がうかがえました。
阪神総合レジャー六甲事業部 小林さん
Rokkosan冬のエコツアープログラム1

冬の楽しさをこども達に
「こども達に市街地と比べて平均気温が5~6度低い六甲山で、美しい雪景色の中、本来の冬の寒さや自然に親しんでほしいです。」と話す阪神総合レジャーの赤田さん。
確かに地球温暖化の影響か、京阪神の都市部では冬本来の寒さを感じることが少なくなっています。降雪も年に数回と少なく、都市部には雪に触れたことのないこどももたくさんいるようです。このイベントでは、そんなこども達に雪に親しんでもらい、冬でも自然とこんなに遊べるのだということを体験してもらうようなプログラムが用意されています。また遊びだけではなく、冬の期間、六甲山で造雪作業や設備の補修などを行っている山形県の皆さんが、郷土料理の芋煮や玉こんにゃくを振る舞いながら、雪国での生活を子どもたちに語ってくれます。雪が1.5メートルも積もる山形の冬の話に子どもたちは興味津々。あったかい芋煮でほほを赤くしながら、盛んに質問する姿が見られました。
阪神総合レジャー六甲事業部 赤田さん
Rokkosan冬のエコツアープログラム2

関西のエコツアーの中心地に
「六甲山も昔と比べると積雪が少なくなり、ゲレンデメイクに苦労することも増えました。3つのゲレンデがありますが、全面滑走できる期間が年々短くなっている感があります。これも温暖化の表れなんでしょうね。」と語る赤田さん。「しかし温暖化が進む今だからこそ、エコツアーを行う意味があると思います。日本本来の気候を感じることで自然に親しみ、環境を守る意識を持ったこども達が育ってくれればと願っています。エコツアーは人づくりでもあるんですよ。」とも説明してくれました。
昨年のイベント後、小林さんは「確かな手ごたえを感じました。これからエコツーリズムに関する知識や資格をもっと身につけて、企画の種類や内容を充実させていきたいですね。」と意欲的。アイデアレベルでは、冬の六甲山での宿泊体験や四季を通じた自然観察、遊びを通して六甲山の歴史文化を学ぶイベントなどいろいろな案が上がっているそう。「六甲山をエコツーリズムの中心地として、ここから自然を大切にする心を広げていきたいですね。」と笑顔で語ってくれました。
Rokkosan冬のエコツアープログラム3
Rokkosan冬のエコツアープログラム4

行ってきました!社会貢献担当の当日レポート 阪急阪神交通社ホールディングス「『篠山宮代』での森林保全ボランティア活動」

Rokkosan冬のエコツアープログラム5大阪梅田から電車と市バス、六甲ケーブルを乗り継いで約1時間。こんなにも簡単に来られてしまう六甲山上は白銀の別世界でした。この冬一番の冷え込みとなった六甲山の気温は、マイナス4度。思わず身震いしてしまうような寒さでしたが、こども達は本当に元気です。たくさんの雪を初めて見る子もいて、みんな好奇心ではちきれそうになっています。

早速始まった火起こし体験では、マッチ一本だけでかまどに誰が一番早く火をおこせるか競争です。家族みんなで協力し、あちこちから「あったかい!」という歓声が聞こえます。お昼には、山形の本格的な芋煮が登場!湯気のたつ芋煮を食べながら、雪国の暮らしについてお話を聞きました。午後からは親子でかんじきづくりに取りかかります。材料を前にしたお子さんの、「これどうやるの?」という期待のまなざしに応えるお父さん。いつの間にか、かんじきづくりは保護者の方が熱中しているケースも。こども達の中には、キャンプ場の周りを散歩して、氷の張った小川や、すっかり雪に覆われた大きな木など、町中では経験できない素敵な光景を見つけてくる子もいました。

Rokkosan冬のエコツアープログラム6キャンプ場の周りをお子さんと回ったのですが、表面に張った氷の下で流れる小川や、すっかり雪に覆われた大きな木など、町中では経験できない素敵な光景を見つけることができました。

イベント終了後、参加されたご家族からは「こどもが楽しんでくれて本当によかったです。学校で友達が雪遊びに行ったらしく、僕も連れてけって聞かなくて。これが初めての雪遊びなんですけど、こんなに喜んでくれるとは思いませんでした。イベントも盛りだくさんで、本当にいい思い出づくりができたと思います」。という感想を聞かせていただきました。一方、お子さんは「かんじきを履くと雪に沈まないけど歩きにくいよ」「芋煮がおいしかった!」と、雪まみれになりながらも満面の笑顔です。冬は寒いだけでなく、とっても楽しいものだと感じることができたようです。





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