宝塚ホテルや阪急系列の百貨店で販売されている、「ハードドーナツ」。私もいただいたことがあるのですが、甘さ控えめで美味しいんです。
今回の取材で気づかされたことは、規格外のドーナツが毎日何百という数で生まれてしまう、という驚きの事実でした。しかし、考えてみれば私もお店で商品を選ぶときに、同じものでも形の良い方を手に取っている気がします。見た目の良さを生み出しているのは、企業の姿勢だけでなく、私達の考え方にもあるのではないか、と改めて考えさせられました。
この日、取材に訪れたのは知的障がい児施設三田谷学園。私達が施設に着いたのは、ちょうど学校での授業が終わったこども達のおやつの時間。食堂には阪急阪神ホテルズさんが寄贈されたドーナツが牛乳と一緒にセットされています。
食堂でドーナツを見つけ、急いで席に着くこども達。阪急阪神ホテルズの石田さん、仙台さんに「ありがとう!」と言いながら、一斉にドーナツを頬ばっていました。感想を聞いてみると、いつものおやつとは違うドーナツの日をみんな楽しみにしているのだそう。「とっても美味しいです」と言いながらも「つぎはチョコがかかったのも食べたいな」と素直に話すこども達を、阪急阪神ホテルズのお二人は嬉しそうに見つめていました。
今回の活動の、阪急阪神ホテルズさんの『規格外製品の活用』や三田谷学園さんの『こどものためのイベント』という目的のほかに、食べ物を作る人と食べる人の出会いがあり、地域に根差した施設と企業の絆ができたという点も大きな成果だったのではないかな、と思います。取材後、施設のこども達が押し花で作った、かわいらしいしおりをいただきました。手にしたしおりを眺めながら、今日の取材で私達とこども達もしっかりと交流することができたんだな、と感じました。 |