ゆめ・まち隊の突撃レポート

阪急阪神ホテルズ
「宝塚ホテル ハードドーナツの寄贈」
第17回は、ドーナツを阪急阪神沿線の障がい児施設等へ寄贈する阪急阪神ホテルズの取り組みをご紹介します。
(本ページの内容は、2010年5月時点のものです。活動は2014年3月末に
 終了しました。)

宝塚ホテル伝統の味を楽しんでもらいたい
素朴な味わいとほどよい甘さと、爽やかなシナモンの香りで人気の高い宝塚ホテルの名物ハードドーナツ。宝塚ホテルを経営する阪急阪神ホテルズでは、このドーナツを阪急阪神沿線にある障がい児施設等に寄贈するという活動を、2009年より行っています。 おおよそ月に数回、兵庫県 西宮市および芦屋市の4施設を主体に行うこの活動は、現場での問題意識から生まれました。
「阪急阪神ホテルズでは、ひと月に30万個ものドーナツを出荷しています。その製造過程で、グラム数が足りなかったり、形が少し整っていないものも生まれてしまいます。当然こうした製品は、味も品質も他のものと全く変わりません。しかし、宝塚ホテルというブランドもあり、例えば価格を引き下げたりして販売することもできずにいました。そこで、『ゆめ・まちプロジェクト』の始動をきっかけに、こうした規格にそぐわなかったドーナツを地域の障がい児施設等に寄贈し、召し上がっていただこうと考えたのです」と話してくれたのは阪急阪神ホテルズフード事業部の石田さん。これまで、阪急阪神ホテルズでは延べ5400人にドーナツを寄贈しています。
宝塚ホテル ハードドーナツの寄贈
阪急阪神ホテルズ 石田さん

地域の皆さんの反応が嬉しい
「寄贈した障がい児施設等の皆さんから、お手紙や施設で作られている広報誌などをいただくことがあります。これまで多くの方に喜んでいただいて、作り手としても非常に嬉しく思っています。」寄贈先の施設からの反応について伺うと、阪急阪神ホテルズのフード事業部でシェフを務めている仙台さんはこう話してくれました。「今日(取材当日)は、施設の皆さんが美味しいそうに食べているところを間近で見ることができました。普段、調理をしていて直接お客様とお会いする機会は少ないですから、こうした形でお客様と接する機会を作れたのは有意義なことですね。社内でも反響をまとめた掲示物を作成しているのですが、従業員はとっても励みになっているようです」。
今後もより一層、「人づくり」に通じる充実した社会貢献活動の体制の確立を目指していくとのこと。さらに取り組みを発展・継続し、地域の皆さんへの貢献を深めていこうという意気込みが伝わってきました。
阪急阪神ホテルズ 仙台さん
宝塚ホテル ハードドーナツの寄贈

つながりあう社会貢献の絆
この日、阪急阪神ホテルズの皆さんが寄贈を行ったのは芦屋市の知的障がい児施設 三田谷学園。この施設では、過去にも継続してドーナツの寄贈が行われています。今回は施設に入所する40名あまりのこども達にドーナツがふるまわれました。施設長の髙野さんに活動の感想をお伺いすると「施設の中でこども達は、集団生活を送っています。一人ひとりの生活のなかで制限されていることも多くあり、時として単調になりがちなものです。その中で、食べることや遊ぶことはささやかだけれど、大切な生活のアクセントになるのです。飽食の時代ともいわれるように、現代のこども達にとってドーナツは珍しい食べ物ではありません。しかし、こども達の中にも『先生、ドーナツまだ?』と尋ねてくるこどもも多いんですよ。月に一度、継続して寄贈していただけることで、こども達の楽しみが増えたんでしょうね」と答えてくれました。
さらに「『ゆめ・まちプロジェクト』で初めて阪急阪神ホテルズさんとお付き合いをさせていただいたのですが、今まで全く面識のなかった皆さんと社会貢献を通して絆が生まれるというのはとても素敵なことですよね。これからも沿線の様々な施設と共に活動を続けていってもらいたいと思っています」と、今後の活動に関するエールをいただきました。
宝塚ホテル ハードドーナツの寄贈
三田谷学園 施設長の髙野さん

行ってきました!社会貢献担当の当日レポート 阪急阪神ホテルズ「宝塚ホテル ハードドーナッツの寄贈」

宝塚ホテル ハードドーナツの寄贈宝塚ホテルや阪急系列の百貨店で販売されている、「ハードドーナツ」。私もいただいたことがあるのですが、甘さ控えめで美味しいんです。

今回の取材で気づかされたことは、規格外のドーナツが毎日何百という数で生まれてしまう、という驚きの事実でした。しかし、考えてみれば私もお店で商品を選ぶときに、同じものでも形の良い方を手に取っている気がします。見た目の良さを生み出しているのは、企業の姿勢だけでなく、私達の考え方にもあるのではないか、と改めて考えさせられました。

宝塚ホテル ハードドーナツの寄贈この日、取材に訪れたのは知的障がい児施設三田谷学園。私達が施設に着いたのは、ちょうど学校での授業が終わったこども達のおやつの時間。食堂には阪急阪神ホテルズさんが寄贈されたドーナツが牛乳と一緒にセットされています。

宝塚ホテル ハードドーナツの寄贈食堂でドーナツを見つけ、急いで席に着くこども達。阪急阪神ホテルズの石田さん、仙台さんに「ありがとう!」と言いながら、一斉にドーナツを頬ばっていました。感想を聞いてみると、いつものおやつとは違うドーナツの日をみんな楽しみにしているのだそう。「とっても美味しいです」と言いながらも「つぎはチョコがかかったのも食べたいな」と素直に話すこども達を、阪急阪神ホテルズのお二人は嬉しそうに見つめていました。

今回の活動の、阪急阪神ホテルズさんの『規格外製品の活用』や三田谷学園さんの『こどものためのイベント』という目的のほかに、食べ物を作る人と食べる人の出会いがあり、地域に根差した施設と企業の絆ができたという点も大きな成果だったのではないかな、と思います。取材後、施設のこども達が押し花で作った、かわいらしいしおりをいただきました。手にしたしおりを眺めながら、今日の取材で私達とこども達もしっかりと交流することができたんだな、と感じました。





ゆめ・まちプロジェクトTOP  社会貢献の取組方針  地域環境づくり  次世代の育成  阪急阪神 未来のゆめ・まち基金
ゆめ・まち ええこと応援団  ゆめ・まち隊の突撃レポート  ポスターギャラリー グループ従業員向けページ