8月19日、「のせでん こども自然体験学習」の集合場所、能勢電鉄妙見口駅に降り立つと、午前9時だというのにすでに太陽はカンカン照り。今年は猛暑の夏休みでしたが、こども達は元気いっぱいです。
妙見山まで上るケーブルの駅までの道中は、小川や田んぼ、鎮守の森の茂る神社など、自然いっぱいの風景が広がっています。こども達は小川にいる沢ガニや魚、道端を走る小さなトカゲや昆虫などに夢中になってキョロキョロ。
普段、街中では見ることのできない生き物が、すぐそばに生きている。こども達にとって里山はまさに宝の山なんですね。
黒川駅からケーブルカーでいよいよ妙見山に登ります。急な勾配の斜面をレールが走っているのを見て、こども達はまた大興奮!!「ジェットコースターみたいや!」「すごい登るんやな~」と嬉しそうにケーブルカーに乗り込みます。
妙見山上では、大阪府の天然記念物のブナ林を見学。さらにお昼ご飯には自分たちで飯ごうを使ってご飯を炊き、カレーを食べてお腹もいっぱい。
この日参加されたご家族連れの中には、年に3~4回妙見山に登っているという地元の方もいらっしゃいました。お母さんにお話を聞いてみると、「能勢電鉄の方が丁寧にガイドをしてくれたおかげで、今まで知らなかった場所や、貴重な動植物のことが分かってよかった」とお話ししてくれました。その間にも、こども達は木立の中で走り回っています。
小さな生き物や木の実を手に乗せて、目を輝かせるこども達。「今日は来てよかった!」と、話してくれた男の子の手には、キラキラ光る玉虫が握られていました。妙見山の緑の中で走り回ったこの日、こども達は里山の生態系や自然との共生の意味を、そして自然の楽しさと大切さを体いっぱいで知ることができたのかもしれませんね。
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