ゆめ・まち隊の突撃レポート

阪神総合レジャー
「六甲ミーツ・アート「芸術散歩2010」with 阪急阪神 未来のゆめ・まちプロジェクト
 マスダマキコワークショップ『つくろう!クモの巣テント』」
第23回は六甲ミーツ・アート「芸術散歩2010」の一環で開催された、こども向けアートワークショップ「つくろう!クモの巣テント」を取り上げます。アートとの出会いやものづくりの楽しさをこども達に伝えるために企画された、ゆめ・まちプロジェクトの活動の1つです。
(本ページの内容は、2011年1月時点のものです)

目の前で、造形物が出来上がっていく楽しさ
9月18日から11月23日まで六甲山で行われた、現代アートに親しむイベント、六甲ミーツ・アート「芸術散歩2010」。このイベントの一つとして9月23日に行われたのが、アーティストのマスダマキコさんによるこども向けワークショップ「つくろう!クモの巣テント」です。
アートプログラムにキュレーター(展覧会などの企画・管理を行う専門職)として携わり、オルゴールミュージアム「ホール・オブ・ホールズ六甲」館長でもある高見沢さんに、ワークショップ開催の経緯についてお伺いしました。「『つくろう!クモの巣テント』は、今回の六甲ミーツ・アート『芸術散歩2010』のパンフレットやWebサイトでもメインビジュアルとなった作品です。ワークショップの題材として作られることが多いため、常設の展示物ではありませんが、非常にユニークで『見たい!』と思う方も大勢いらっしゃるかと思います。そこで、六甲高山植物園内に会場を設け、こども達がテントを実際に作り、目の前で造形物が出来上がる面白さや、分担して作品を作り上げる楽しさを体験できるよう、マスダマキコさんに今回のワークショップを依頼しました」。
六甲ミーツ・アート「芸術散歩2010」webサイトメインビジュアル
六甲ミーツ・アート共同キュレーター/ホール・オブ・ホールズ六甲館長/高見沢さん

編む楽しさ、作ることの面白さを感じてほしい
「大人よりも、こどもの方が上手に編めるんですよ」と語るのは、ワークショップの先生、マスダマキコさん。「クモの巣テントは、非常に簡単な編み物の仕組みを大きくしたものです。円形に並んだ突起の周りに紐を回して、突起に引っ掛けていく。昔流行した手芸のリリアン編みと同じ原理です。テント作りはこどもから大人まで楽しむことができますが、無心になって打ちこめるこどもの方が上手にできることが多いですね」。
実際にこの日集まったこども達も、せっせと糸を巻き付けてテントを作っていきます。下から見上げると、本当にクモが糸を吐き出しているようです。あっという間にテントは4mほどの高さになり、会場となった東屋の天井に届いてしまいました。「こども達は夢中になると、こちらが止めてもどんどんテントを大きくしていきますね。以前開いたワークショップでは、10mを超えるテントができてしまいました。こうして夢中になって一つのものを作っていく楽しさや編み物の仕組みを、こども達が学んでいけたら素敵ですね」とお話しくださいました。
アーティスト マスダマキコさん
阪神総合レジャー「六甲ミーツ・アート「芸術散歩2010」 with 阪急阪神 未来のゆめ・まちプロジェクト マスダマキコワークショップ『つくろう!クモの巣テント』」

気軽に楽しめる、アートの新拠点を目指して
「アートプログラムやフェスティバルは全国的に行われています。しかしその多くは都市中心部、もしくは都市部から遠く離れた場所のどちらかで行われることが多いようです」と話す高見沢さん。「しかし、六甲山はこれらの立地とは異なり、阪神の都市部に近く、また自然が豊かという大きなメリットを持っています。これを利用することによって、お客様には散策気分で立ち寄っていただけますし、『アートを見るぞ』と身構えず、どなたでも作品に親しめるプログラムを実現できたと思っています。
今回のワークショップでも、普段からアートが好きな方はもちろん、たまたま六甲山に来られた方、小さなお子さんまで自由に参加できるよう、六甲山上のあらゆる場所にアートの作品を散りばめました。11月23日に『芸術散歩2010』は終了しましたが、こども達が気軽にアートに触れ、感性を磨く機会をこれからも提供していきます。ぜひ、今後も六甲ミーツ・アートがゆめ・まちプロジェクトとコラボしながら展開するイベントを楽しみにしていてください」。
阪神総合レジャー「六甲ミーツ・アート「芸術散歩2010」 with 阪急阪神 未来のゆめ・まちプロジェクト マスダマキコワークショップ『つくろう!クモの巣テント』」
阪神総合レジャー「六甲ミーツ・アート「芸術散歩2010」 with 阪急阪神 未来のゆめ・まちプロジェクト マスダマキコワークショップ『つくろう!クモの巣テント』」

行ってきました!社会貢献担当の当日レポート 阪神総合レジャー「マスダマキコ ワークショップ つくろう!クモの巣テント」

阪神総合レジャー「マスダマキコ ワークショップ つくろう!クモの巣テント」ワークショップ当日の9月23日はあいにくの雨。開催場所である六甲高山植物園はひんやりとした空気に包まれています。この日、神戸市街地と山上では、10℃近くも気温の差があったそうです。「つくろう!クモの巣テント」は、植物園の一角にある東屋の中で行われました。

ワークショップ参加の皆さんは、紐を供給する係と、編む係に分かれてさっそくテント作りを開始。13本の突起のある段ボール製の編み機の周りを、クモのお尻を模して糸車をつけた背負子をかついで周り、ぐるっと巻き付けた紐を突起にかけていきます。紐の色もオレンジ、ピンク、黒と様々で、中にはナイロンの紐のようなものも。このワークショップで使われている紐は、ハギレや使い残しの布を紐状にしたものばかりだそうです。

阪神総合レジャー「マスダマキコ ワークショップ つくろう!クモの巣テント」15周もするころには、本当にクモの巣のような網目ができました。網目の中心を上へ引き上げれば、クモの巣テントの出来上がりです。「テント」と名のつく通り、網目を広げて中に入ることができる仕組みになっていて、参加したこども達は勢いよく中に入り、「クモの巣に捕まったー!」と楽しそうにはしゃいでいまいた。

阪神総合レジャー「マスダマキコ ワークショップ つくろう!クモの巣テント」 こども達だけでなく大人もテント作りのワークショップに参加。童心に返ってテントの中で遊ぶ!まではさすがにできませんが、紐の色を選びながらテントを組み上げていき、完成すると「できたできた!綺麗やねぇ」と嬉しそうでした。編んでいく紐の色の順番によって、テントの雰囲気も随分ちがってきます。私もテントを作りに参加してみましたが、繰り返し紐を編み込んでいく工程には、思わず夢中になりました。ふと気づくと、「え、もうこんなに編めたの!?」というほどたくさんの網目ができていてびっくり。

今回の六甲山以外でも、マスダマキコさんはワークショップをされているそう。皆さんも、機会を見つけてクモの巣テント作りや、アートワークショップに参加してみてください。目の前で、造形物が出来上がっていく楽しさ、モノづくりの面白さをきっと体験できると思いますよ。





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