ゆめ・まち隊の突撃レポート

阪急電鉄
「阪急電鉄開業100周年記念 宝塚線・箕面線 ええはがきコンテスト」
第25回は昨年、阪急宝塚線・箕面線の開業100周年を記念して行われた「阪急電鉄開業100周年記念宝塚線・箕面線ええはがきコンテスト」。地域の人々と共に沿線の魅力を再発見し、美しい景観と沿線文化を次の100年へとつなげていくこの取り組みについてご紹介します。
(本ページの内容は、2011年4月時点のものです)

見て、行って、送って楽しむ「ええはがき」
「昨年に開業100周年を迎え、これまでの100年で紡いできた沿線の文化・歴史・魅力を多くの方に知っていただくことで、これからの100年も魅力的な沿線づくりを目指していこうと考えたのがこの『阪急電鉄開業100周年記念宝塚線・箕面線ええはがきコンテスト』です」と話すのは、阪急電鉄の柴崎さん。「ええはがき」とは『大阪ええはがき研究会』が提唱するもので、観光の定番スポットに限らず、さまざまなまちの様子を絵はがきにすることでまちの魅力を再発見していくことを目指すツールなのだそう。当コンテストも「大阪ええはがき研究会」の協力を得ながら行われました。
数あるツールの中から絵はがきに注目した理由を柴崎さんは次のように語ります。「『ええはがき』は普通の絵はがきとは少し違って、宛名面に作者のコメントと地図が載っています。手に取った方は、はがきを見て楽しむことができますし、作者の想いを共有することもできます。もちろん、地図を頼りに出かけることもできます。絵はがきとなった地域の魅力を単に受信するのではなく、『はがき』として使用していただき、さまざまな方から宝塚線・箕面線の魅力を発信していただく。そして、それが沿線に対して更なる愛着を持っていただけるきっかけになればと思います。」
阪急電鉄 柴崎さん
箕面市長賞『箕面の艶』(樋口友希さん)

100年の歴史が詰まった沿線の魅力を知る人とは?
ええはがきコンテストでは、約3カ月の応募期間中になんと約2,000もの作品が集まり、最優秀賞をはじめ、沿線の各市区長賞など受賞作100点が選ばれました。ちなみに開業「100」周年記念にちなみ、受賞数も「100」にしたのだとか。
「本当に力作ぞろいで、審査員の先生方も事務局側も、受賞作を絞り込むのに苦労しました。多くの方々が一人ひとり全く異なった宝塚線・箕面線沿線の魅力を感じていただいていることに気づきましたし、これからの100年も魅力的な沿線づくりが出来ればと思います。また、ご応募いただいた方の年齢も最年少の方は7歳、最年長の方は91歳と本当に幅広く、宝塚線・箕面線沿線は多くの方に愛されているんだなと感じました。」
また、このコンテストでは学生部門の賞も設けました。「画角の取り方、構図などテクニックのあるプロのものだけでなく、粗削りでも学生時代にしか撮れない、描けない情熱のある作品にもスポットを当てたいという意図がありました。一部の学校には告知も行い、これからの100年を担う学生さん達からも多くのご応募をいただきました。」と柴崎さんは語ります。今までの歴史を知りながらも、これからの時代を担う若者の目線で見る新たな魅力を、これからの100年にも伝えていける活動となったようです。
さらに、受賞した作品は梅田駅コビッグマン前でのパネル展示、ハガキの無料配布やwebサイトなどで公開を行いましたが、これも大人気だったそう。特にコビッグマン前のはがきは瞬く間になくなったとのことです。
画像左:学生優秀賞 『淀川の日常』(吉野麻衣子さん)
画像右:絵画部門最優秀賞 『豊南市場』(内橋 未央さん)
阪急電鉄株式会社「阪急電鉄開業100周年記念 宝塚線・箕面線 ええはがきコンテスト」

100年後もずっと多くの方から愛される沿線であるように
「私自身も、今回のコンテストでこの地域に一層深い愛着をもつことができました」と柴崎さん。「普段自分が降りることのない駅で、素晴らしい景色を発見することもしばしば。慣れ親しんでいるはずの地域で、今まで気付かなかった魅力的な風景に気がつきました。このような体験は何かきっかけがないと出来ないと思いますし、そんな体験がきっかけとなって会話に花が咲くこともあります。ええはがきコンテストといった取り組みを通して、沿線に愛着をもつ多くの方たちと一緒に、これからの100年も多くの方から愛される沿線をつくっていければと思います。
ええはがきコンテストをはじめ、地域を再発見し、愛着をもてるような試みに今後も取り組んでいければよいですね」と、今後の活動への意欲を話してくださいました。
阪急電鉄株式会社「阪急電鉄開業100周年記念 宝塚線・箕面線 ええはがきコンテスト」
写真部門 最優秀賞 『五月のレンゲ畑』(當山 悦治さん)

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阪急電鉄株式会社「阪急電鉄開業100周年記念 宝塚線・箕面線 ええはがきコンテスト」「ええはがきコンテスト」インタビュー当日、机の上には受賞者100名の絵はがきが並べられていました。沿線の風景写真だけでなく、市場を描いた絵画や今から45年以上前の池田市の芝居小屋を撮影したものなど、バリエーションも豊かです。

阪急電鉄株式会社「阪急電鉄開業100周年記念 宝塚線・箕面線 ええはがきコンテスト」どの絵はがきも、ただきれいな風景や物を写したというものはなく、古い市場で腰をかがめるおばあちゃんやレンゲ畑にそよぐこいのぼりなど、人の息遣いや季節への愛情が伝わってくるようなものが多かったのが、とても新鮮で、印象的でした。

受賞者100名の作品は「ええはがきコンテスト」のウェブサイトで閲覧、ダウンロードすることが可能です。
(右記URLよりダウンロード下さい→http://rail.hankyu.co.jp/eehagaki/index2010.html)素敵な作品があれば、ダウンロードして大切な人宛てに、お手紙を書いてみてはいかがでしょうか。

阪急電鉄株式会社「阪急電鉄開業100周年記念 宝塚線・箕面線 ええはがきコンテスト」こうした取り組みは、阪急沿線だけでなく、あらゆる土地で可能なものなのだと思います。インタビューの後で、「もし私の住む町でもええはがきコンテストがあったなら、どんな写真や絵を応募しようか」「私の住む町で一番素敵な場所はどこだろうか」と、思わず考えてしまいました。





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