10月8日、カラリとした秋晴れの下、「北急ふれあいフェスティバル」会場である桃山台車庫には46家族、150名のお客様が集まりました。11時の開催前から、受付のスタッフに親しげに話しかけるお客様もあり北大阪急行電鉄の皆様がどれほど地域の皆様との絆を築いているかがわかります。
開場の時間を迎え車庫に入ると、磨きあげられずらりと並んだポールスター号に北急開業当初の車両。子ども達の瞳も輝きます。
この他、屋内の会場には北急沿線を走行できるシミュレーターやプラレール、今回初お披露目のNゲージなどが用意され、子ども達は歓声を上げながら思い思いにイベントを楽しんでいます。トレインシミュレーターで子ども達に運転の手ほどきをするのは実際の運転士の皆様。体験した女の子は「走らせるのは簡単だけど、電車をぴったり止めるのは難しかった。運転士さんはすごい」と感想を聞かせてくれました。
テーブルの上に沿線の街並みを再現したNゲージも子ども達が走らせることができ、長蛇の列が作られます。中には用意された4台のユニット(操縦器)の列すべてに並んで運転を楽しんだ子もいました。
イベントの最後を締めくくったのは、電車の洗車体験&イベント列車の運行。電車に乗って、激しい勢いで水を噴射する洗車機の中を通るたびに、大きな歓声が車内を包みます。洗車が終わると、電車は本線へと進んでいきます。営業ダイヤの間を縫ってイベント列車が走ります、電車は千里中央で折り返して江坂へ。
やがて電車は桃山台駅へ戻り、引き込み線を通って車庫へ帰っていきます。この時子ども達と、そして私達は本当に貴重な体験をすることに。車庫へ向かうほんの一瞬、電車が線路を進行方向とは逆に進んだのです。桃山台駅から梅田方面へ向かう電車と、並行して走るイベント列車。並走する電車を利用していたお客様の中には「一体何事だろう?」と驚きの表情を浮かべる方もいらっしゃいました。
もちろんこうしたイベントには、しっかりと管理された安全対策がなされています。ダイヤの間を縫って電車を運行させるのにも、綿密なスケジュールと事前の打ち合わせが行われているのです。
イベント終了後、電車から降りる子ども達、会場のスタッフに向けて手を振ったり「ありがとうございました!」とお辞儀をしたりと本当に嬉しそう。
それを見守る北大阪急行スタッフの皆様も満面の笑顔です。
この日私達は、地域を大切にするスタッフと、毎日使う電車に信頼と愛着を持つ沿線の皆様の心が触れ合う、温かなイベントを取材することができました。 |