ゆめ・まち隊の突撃レポート

ベイ・コミュニケーションズ
「ひったくり防止カバーの無料配布」

第38回は、「安全・安心」なまちづくりのために、大阪府警・兵庫県警と連携して、ひったくり防止カバーを無料配布する「ベイ・コミュニケーションズ」の取り組みをご紹介します。
(本ページの内容は、2013年10月時点のものです)


ひったくりゼロの「安全・安心」なまちを目指して
自転車の前かごの荷物や歩行者の手荷物を狙うひったくり。大阪府では、2012年に1,687件の報告があり、全国ワースト1の件数です。兵庫県でも748件発生しています。こうした状況から、大阪府警や兵庫県警ではひったくり防止に力を入れています。代表的な取り組みの一つが、自転車の前かごに取り付ける「ひったくり防止カバー」の無料配布。カバーの取付は、自転車運転時のひったくり防止に最も有効と言われています。
大阪府と兵庫県の一部をサービスエリアとするケーブルテレビ局「ベイ・コミュニケーションズ」は、趣旨に賛同して、2008年からこの取り組みに協力。大阪府下では、大阪府警の定める「ひったくり防止デー」である毎月11日に、兵庫県でも年3回ほど無料配布を実施しています。スーパーやホームセンター、人通りの多い商店街や主要駅など、警察から依頼のあった場所で、立ち寄られた方の自転車に毎回100~200枚のカバーを取り付け、安全意識の向上を呼び掛けています。
ひったくり防止カバー
ひったくりゼロの「安全・安心」なまちを目指して

会社と従業員が一体となって活動
「私たちがこの活動をはじめたのは、『これまで育んでいただいた地域のために何かできないか』と大阪府警の府民安全対策課に相談を持ちかけたことがきっかけです」と語るのは、ベイ・コミュニケーションズの山田さん。
「すぐにひったくり防止カバー無料配布の提案があり、私たちもこの活動に加わることにしました。各警察が趣向を凝らしたカバーを作成しているなか、せっかくなので、私たちもオリジナルのカバーを作成しています。色はどなたにも好まれるシックな紺色とし、当社と『ゆめ・まちプロジェクト』のロゴをあしらいました。また、使いやすさにもこだわっていて、取り付けが簡単にできるように、ひもではなくスナップボタンにしています。
実際に取付を行うのは、社内で募った役員及び従業員のボランティアです。当社では、地域貢献に関する社内横断の「地域貢献ワーキンググループ」を立上げ、社長をはじめ各部からの従業員15名が参加しており、活動の選定やボランティアの呼びかけをこのワーキンググループが行っています。各職場で呼びかけると毎回10名前後の参加があります。活動報告は、毎月行われる「地域貢献ワーキンググループ」のミーティングや社内に掲示される「地域貢献活動新聞」で行っております。地域貢献に取り組むことで、役員及び従業員それぞれの社会への関心や参加者同士の連帯感も深まっていると感じます」と話してくれました。
ベイ・コミュニケーションズの山田さん
地域のボランティアさんも参加

これからも地域のために地道に継続したい
ベイ・コミュニケーションズの取り組みは今年で6年目を迎えます。活動開始3年目の2010年には、ひったくり件数全国ワースト1が続いていた大阪府が1位を返上でき、感謝の声が警察からベイ・コミュニケーションズにも寄せられました。残念ながら翌年には再びワースト1となってしまったものの、件数は毎年減少しているといいます。
「私たちの取り組みが、ひったくり件数の減少に直結しているかは分かりませんが、地域密着企業の当社が警察や地元の防犯協会の方々と一体となって活動すること自体に、「安心・安全」なまちづくりへの意義を感じています。地道に継続したいですね。
最近では、私たちの配布したカバーを付けている自転車を街中で見かけることが多くなりました。活動が少しずつ浸透しているのを感じ、嬉しくなると同時にこれからも地域に恩返ししていきたいという気持ちが強まりました」。
山田さんの言葉を裏付けるように、この日の配布場所では、色とりどりのひったくり防止カバーがかけられた自転車が通り過ぎていくのを見ることができました。
これからも地域のために地道に継続したい01
これからも地域のために地道に継続したい02

行ってきました!社会貢献担当の当日レポート ベイ・コミュニケーションズ「ひったくり防止カバーの無料配布」
社会貢献担当の当日レポート 画像01

2013年3月、この日ひったくり防止カバーの無料配布が行われたのは、商店街のアーケードが連なる大阪市西区九条。集まった方々の自転車の前かごに、てきぱきとした手つきでカバーを付けていたのは、ベイ・コミュニケーションズの役員及び従業員ボランティアです。この日集まったボランティアの中には、今回が初参加の人もいましたが、取り付けやすさが追求されたデザインのおかげか、カバー一つをわずか10秒程度で取付完了!信号待ちをしている方に声をかけたり、「何をしているの?」とたずねてきた方にも応対しながら、見事なチームワークで、30分ほどの間に約100枚のカバーを取付。「ありがとう!」という声と共に、さっそうと自転車で立ち去る方を笑顔で見送り、この日の活動が終了しました。

社会貢献担当の当日レポート 画像02

当日参加したボランティアに感想をたずねたところ「やっぱり、ありがとうと言われるのが一番嬉しいですね。地域の皆様のお役に立っているという実感が湧きます」「職場でも、この活動への参加が話題に上ることが多いんです。10人ほどのボランティア募集は毎回すぐに満員になるんですよ」と、意欲あふれるお話を伺うことができました。

これからも、この活動を続けるというベイ・コミュニケーションズ。「安全・安心」なまちづくりへの想いを強く感じました。

社会貢献担当の当日レポート 画像03
※「ひったくり防止キャンペーン」の開催については、各都道府県警にお問い合わせください。なお、ご参加の場合は、必ずカバー未装着の自転車で、会場までお越しください。




ゆめ・まちプロジェクトTOP  社会貢献の取組方針  地域環境づくり  次世代の育成  阪急阪神 未来のゆめ・まち基金
ゆめ・まち ええこと応援団  ゆめ・まち隊の突撃レポート  ポスターギャラリー グループ従業員向けページ