ゆめ・まち隊の突撃レポート

39 阪急電鉄・阪急リテールズ
箕面駅「もみじの足湯」入湯料金等から箕面山麓保全活動へ寄付
第39回は、阪急箕面駅にある「もみじの足湯」および隣接の自動販売機の売上の一部を、箕面の山麓保全を行う団体へと寄付する、阪急電鉄・阪急リテールズの活動をご紹介します。
(本ページの内容は、2013年12月時点のものです)

紅葉の名所「箕面」の玄関口にある憩いの場
紅葉の名所として有名な箕面。箕面大滝から流れ出す白滝の清流と明治の森箕面国定公園に代表される色鮮やかな山麓で有名です。秋ともなれば、箕面公園の大滝まで続く山道が一面の赤に色づき、それを目当てに多くの観光客が訪れます。この紅葉の名所の玄関口、阪急箕面駅に交通・観光案内所と併設されているのが「もみじの足湯」です。2011年に開業したこの施設には、観光客はもとより地元の方などが、平日は20~30人、紅葉シーズンの休日ともなれば100人以上も訪れます。
この「もみじの足湯」では、オープン当初から足湯の利用者一名につき5円と、施設に隣接する自動販売機の売上の5%に相当する額を、公益信託「みのお山麓保全ファンド」に寄付しています。また、施設内の募金箱にてお預かりした寄付も、同ファンドに託しています。
紅葉の名所「箕面」の玄関口にある憩いの場01
紅葉の名所「箕面」の玄関口にある憩いの場02

緑豊かな箕面の山麓を守りたい
この寄付の背景には、箕面の山麓が抱える問題がありました。日本の他の森林と同じく、箕面山麓においても、戦後のエネルギー革命を経て木材や下草が活用されなくなったため、手入れが行き届かず山の荒廃が進んでいました。そこで、山林所有者、市民、行政などが山麓保全に向けて対等の立場で協働するようになり、その財源として設立されたのが、同ファンドです。阪急電鉄・阪急リテールズ・阪急阪神ホールディングスからの寄付金は、山林所有者や市民団体による森林保全活動の助成に充てられています。
この活動を担当する阪急電鉄の橋田さんは「私たちもファンドに寄付を行うことで、箕面の山の環境、ひいては紅葉のある豊かな景観に貢献したいと考えています。寄付額は、2011年度は118,836円、2012年度は93,874円となりました。阪急阪神 未来のゆめ・まちプロジェクトからも同額を届けているので、累計で425,420円の寄付となりますね」と語ります。
阪急電鉄の橋田さん

次の100年に向けての想い
「自然環境の保護や里山文化の伝承はもちろん、観光資源の面から見ても、山麓の保全は重要です」と橋田さん。「自然豊かな山を次世代に残すことで、多くの人がその美しさに触れ、自然の繊細さや環境保護の重要性に気づくことができます。また紅葉の名所であり続けることで、箕面への移動手段として電車を利用いただければ幸いですね。
阪急箕面線は宝塚線と並んで、阪急の最も歴史ある路線。古くから紅葉の名所であり、紅葉を目当てに訪れる観光客の皆様を、100年にわたって運び続けてきた阪急にとって、箕面の山麓保全への取り組みは、恩返しのようなものなのかもしれません。
私たちはただ足湯を営業するだけなく、地域社会の一員として、寄付活動を通じて自然を守り、観光地を活性化し、地域の人々の交流に貢献したいと考えています。長い年月をかけて育ってきた箕面の景観ですから、その保全にも末永く取り組んでいきたいと思っています」。
着実な地域づくりの取り組みがやがて実を結び、更に美しい箕面の山麓となってこれからも守られていくことを予感させるお話を聞くことができました。
次の100年に向けての想い01
みのお山麓保全ファンドが助成する活動の風景


行ってきました!社会貢献担当の当日レポート 阪急電鉄・阪急リテールズ 箕面駅「もみじの足湯」入湯料金等から箕面山麓保全活動へ寄付
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「もみじの足湯」に足を運んだのは、梅雨入りを間近に控えた5月末、箕面駅の周辺には雨露を受けて青々と輝くもみじが並んでいました。阪急箕面駅改札を出てすぐの「もみじの足湯」には、10時のオープン直後だというのに、もう地元の方が来店されて、にこやかにお話をしています。スタッフの方にお話を伺うと、気軽にくつろげる場ということで、リピーターも多いのだとか。

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この「もみじの足湯」はご高齢の方はもとより、ハイキングの帰りのハイカーや小さなお子様を連れたご家族、なんと女子学生までもが疲れを癒しに訪れるそう。

また、受付脇に置いている小さな募金箱にも多くの寄付金が寄せられており、来店されるお客様の箕面の山麓保全に対する思いも伝わってきました。

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皆様も箕面へお越しの際は、ぜひ「もみじの足湯」へ。次の世代に引き継ぐ山麓保全に貢献できるだけでなく、地域の方々とのにこやかな交流と温かなお湯が、心身をほっこりと和らげてくれますよ。



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