10月の六甲山。山上の体感温度は市街地より5度低いといわれるだけあって、会場となった六甲山カンツリーハウスにもひんやりとした空気が流れています。その冷気を吹き飛ばすようにこども達の熱意と、レースに参加するこどもを見守る保護者のみなさんの声援が、施設内に溢れています。 取材を行った午前中には、2歳の部と3歳の部のレースが行われていました。
安全のためのレクチャーを受け、ヘルメットや長袖のシャツ、手袋などに身を包んでスタートラインにつくこども達。スタートのかけ声とともに、一斉に走り出します。時折、立ち止まったり泣き出してしまう子も見られましたが、どの子もみんな一生懸命です。
満面の笑顔でゴールしたこども達を待ち受けるのは、同じように笑顔を浮かべた家族のみなさん。お父さんがストライダー共々我が子を抱き上げて「よくがんばったぞ!」と誉め称える様子、お母さんがそっと頭をなでながら「すごかったね」と声を掛ける様子を見ると、私の心も温かくなりました。
各部門のレースが終了すると上位入賞者にはトロフィーやメダル、賞品が授与されました。優勝者のみに渡されるチャンピオンヘルメットをかぶったお子さんは、ちょっと大人びた誇らしげな表情で、お父さん、お母さんに手を振っています。残念ながら入賞とはならなかったこども達にも、ひとり一人に「がんばったで賞」の賞状が授与され、健闘が讃えられました。勝っても負けても楽しく、家族みんなが幸せになれるストライダーエンジョイカップ。今後も京阪神の多くのご家族に参加していただきたいと思える取材となりました。
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