ゆめ・まち隊の突撃レポート

能勢電鉄「のせでんレールウェイフェスティバル」
第56回は、能勢電鉄の平野車庫にて開催された「のせでんレールウェイフェスティバル2016春」について、企画・運営の取り組みから当日の様子までを紹介します。
(本記事の内容は、2016年6月時点のものです)

今年で10回目を迎える「交通安全フェア」
能勢電鉄の車庫を会場に、地域の方や子ども達に鉄道の役割や魅力を知っていただく「のせでんレールウェイフェスティバル」。今春は4月29日に開催されました。
1994年「鉄道の日」制定を契機に、鉄道各社でイベントが開催されるようになり、能勢電鉄でも1999年にこのイベントをスタート。当初は川西能勢口駅の5号線ホームで物販と写真撮影のみの開催でしたが、たくさんのお客様からの好評を受け、さらにスペースの広い平野車庫に会場を移しました。現在は春と秋の年2回開催されています。この春で通算32回目を迎え、地域の皆さんにはすっかり定着しています。
当日は通り雨が少し降ったものの、おおむね天気に恵まれ、朝から大勢の家族連れや鉄道ファンが訪れました。今回の目玉は「もうすぐお別れ1500系車両」のイベント列車運行と、1500系の車両部品の販売。他にもミニ電車の運行・運転シミュレーターといったこども向けのイベントやゲームコーナー、建物内ではプラレール運転会、手持ちのいらなくなったおもちゃを持参して好きなものと取り換えるかえっこバザールなどが行われ、多くの来場者が楽しむ姿が見られました。

今年で10回目を迎える「交通安全フェア」
開催の約3ケ月前には乗務員を中心に実行委員会を作り、準備スタート。このイベントを12年以上担当されている能勢電鉄 統括駅長の野呂さんは、「通常業務に加えての準備作業なので大変ですが、地域の家族連れの方の来場が増えてきていて、やりがいがあります」と話します。
プログラムは、運転シミュレーターや車掌体験など軸になるものは変えず、毎回来場される方にも満足いただけるよう、新しいものを少しずつ、可能な限り取り入れていくように心がけています。
準備の進捗状況を確認しながら、開催間近には人員配置、雨などの荒天対策、混雑時の安全対策などを練りあげ、当日は、乗務・駅務担当係員以外、本社係員も含めてほぼ全員で運営を分担します。
「従業員一人ひとりが、手作りで制作したスマートボールのゲーム盤に特急日生エクスプレス8000系の電車の絵を描いたり、イベント列車内でのクイズ大会の内容を考えたり。各自の得意分野を生かしているため、手作り感のある温かい雰囲気になっています」と、野呂さんは語ります。
努力の甲斐あって、今年は約2,600人もの来場があり、それぞれ思い思いに楽しい時間を過ごしていました。

今年は豊中市制80周年の記念イベントとして
「のせでんレールウェイフェスティバル」が始まっておよそ17年。このイベントには、地元と密着した企業として、少しでも地域に貢献したいという従業員の思いも込められています。「能勢電鉄は、特急日生エクスプレス以外はワンマン運転で無人駅も多く、お客様と接する機会が少ないため、このイベントが、従業員がお客様と直接ふれあえる場になればと思います」と野呂さんは語ります。
「のせでんレールウェイフェスティバル」を通じて地域の皆さんに電車のこと、能勢電鉄のことを知ってもらいたい。とりわけこども達には、電車に親しんでもらいたい。開催当初から、従業員の間で受け継がれてきた思いを胸に、今後もより一層お客様に楽しんでいただけるようなイベントを目指します。

行ってきました!社会貢献担当の当日レポート 

初めて参加した「のせでんレールウェイフェスティバル」は、開始時刻の10時前から長蛇の列を成す大盛況。オープン後、以前能勢電鉄沿線に住んでいたという方が「今日は転居先から来たんですよ」と話されていたり、運転シミュレーターをするこどもが「一番距離の長い駅の区間はどこですか?」と係の方に一生懸命尋ねていたり。地域のお客様と乗務員との距離が近く、気さくにやりとりしているのがとても印象的でした。

ほかにも車掌体験やゲームコーナー、かえっこバザールなど、プログラムは楽しそうなものばかり。家族連れや鉄道ファンはもちろんのこと、応対している乗務員の皆さんも、お客様との交流を心から楽しんでいるようでした。

実際の準備から当日の運営にまつわる苦労などをお聞きしていると、このイベントを運営し、引き継いで来た先輩乗務員への敬意と、能勢電鉄のことを知ってもらいたい、少しでも電車のことを理解して好きになってもらいたい、という熱い思いがひしひしと伝わってきました。
レールウェイフェスティバル2016秋は11月5日(土)開催予定(※)。次回もきっと、みんなが笑顔になれるイベントになることでしょう。※2016秋のイベントでは、「かえっこバザール」のコーナーはありません。



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