ゆめ・まち隊の突撃レポート

阪急阪神ホテルズ(大阪新阪急ホテル)
「いろねこ食パンの《耳》の販売による売上金の寄付」
第64回は、大阪新阪急ホテルのベーカリー&カフェ「ブルージン」で、今まで廃棄していた「いろねこ食パン」の《耳》を販売し、その売上金を寄付する取組みについて紹介します。
(本記事の内容は、2018年3月時点のものです)

いろねこ食パンの誕生まで
大阪新阪急ホテルの地下1階にあるベーカリー&カフェ「ブルージン」は、阪急線と地下鉄御堂筋線を結ぶ通路沿いにあります。2017年5月に店内を改装し、同時に80種類以上ある商品もほぼ一新しました。「コンセプトは『おいしく、楽しく』で、味だけでなく、見た目も楽しんでいただけるような商品を目指して、パン職人とやりとりしながら進めていきました」と語るのは、総支配人室 営業企画の 三江(みえ)さんです。
「以前はソフト系のパン生地が多かったのですが、昨今人気のハード系のパンを多く取り入れたのが特長です」と話すのは、パン職人の島田さん。中でも注目されているのが、ねこをモチーフにした「いろねこファミリー」と呼ばれるかわいいパンや焼き菓子です。リニューアル以前から販売されていた人気の焼き菓子「いろねこのて」をヒントに、おいしく、見た目でも楽しんでいただけるねこ型の食パン「いろねこ食パン」が生まれました。ベースとなる「しろ」のプレーンは、もっちりとした食感が好評です。


いろねこ食パンの《耳》を廃棄せず販売して寄付に
大阪新阪急ホテルの店舗としては、初めて「♯いろねこちゃん」のツイッターやインスタグラムのSNSを使って、告知を行っています。ねこの顔をチョコペンなどで自由に描けるとあって、多くの反響をいただいています。「いろねこ食パン」はお店に並べるとすぐに完売。1日7回、フル回転で焼いていますが、その分スライスした端っこ《耳》も多く出てしまうのが実情でした。通常の食パンは3斤の型で焼きますが、「いろねこ食パン」の型は、ねこの耳の形をしっかり出すため1斤用の型を使い、オーブンに縦に置いて焼いています。そのため、下部分の《耳》は、どうしても硬くなるので廃棄されていました。これを何かに活かせないか、という話が企画担当者の中で持ち上がり、お客様にこの《耳》を安価で販売し、その売上金を大阪府動物愛護管理センターに全額寄付する社会貢献活動を始めることになりました。販売は、2月22日(ねこの日)からスタートしています。

 

環境への負荷軽減と動物愛護推進をお客様と
いろねこ食パンの《耳》がお店に並ぶ時間と数は不定期ですが、1つ10円という価格設定もあってか、毎日完売しています。「味は変わらないですし、従来廃棄していたものをお客様に召し上がっていただけるのは、作り手としてはとてもうれしいですね」と話すのはパン職人の島田さん。さらに「廃棄が減ることで環境負荷が小さくなるのも大きなメリットです」。寄付先の大阪府動物愛護管理センター(通称:アニマルハーモニー大阪)は、動物とのふれあいを通じて動物に関する正しい知識や理解を深める事業を行っている大阪府の施設です。売上金は、今後とりまとめて寄付し、人と動物のよりよい関係づくりを進める活動に役立てていただきます。また、お客様は、いろねこ食パンの《耳》を買うことで、動物を大切にする気持ちを持ち、この活動を支援していただくことができます。大阪新阪急ホテルはこれからも、「いろねこ食パン」の《耳》の販売・売上金の寄付を通じて、お客様とともに社会貢献に努めていきます。

行ってきました!社会貢献担当の当日レポート 

3月始め、大阪新阪急ホテル地下1階の「ブルージン」に伺いました。多くの方が行きかう通りに面している入り口には、いろねこちゃんのかわいい看板があり、思わず立ち止まる方も。明るい店内では商品を選ぶ方、イートインスペースでくつろぐ方など、なごやかな雰囲気です。ホテルの工房ベーカリーでは、実際に「いろねこ食パン」を焼いて、金型から出し、スライスしている様子も見学させていただきました。トレイに並べられた金型を大きなオーブンから出すと、いい香りが漂います。まだ熱い金型からパンを取り出し、少し冷ましてからスライサーでスライス。こうしていろねこ食パンと《耳》ができていきます。

ホテルならではのこだわりを持って作られたいろねこ食パン。その《耳》は少し硬いとはいえ、かわいいねこの形で、味もおいしい!これをお客様に買っていただくことで、食品ロスを減らすことに貢献し、環境への負荷も軽減します。もちろん、大阪府動物愛護管理センターへの寄付として、動物たちの未来を守る動物愛護の一助にもなります。今後も「おいしい」と社会貢献をつなぐ架け橋としての役割を担っていく、そんな仕組みが続いていけばと思う取材になりました。



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