6月下旬、大阪市中央区にあるペアレンツハウス大阪に伺いました。入館時、まず受付で手を消毒、体調不良などはないかチェックシートに記入し、さらに洗面所で手を洗います。免疫力が低下している患児のための配慮が徹底されているなと感じました。
清掃前、「がんの子どもを守る会」の柴田さんに伺ったお話では、入院時に付き添うお母さんの、ベッドがなく眠る場所にも苦労していること、自宅に残るきょうだいが、自分は大切にしてもらえないと、自己肯定感が低くなってしまうこともあると聞き、本当に胸が痛みました。「ただし、決してかわいそうと思わないで欲しい」という言葉にも、はっとさせられました。
ある家族は、土日にお父さんがきょうだいを連れてハウスにやって来て、お父さんは病院で患児と過ごし、お母さんはここで久しぶりに会うきょうだいとの時間を大切にして過ごすのだそうです。患児とその家族にとって安らぎの場所「ペアレンツハウス大阪」。その宿泊室の清掃活動をするザ・リッツ・カールトン大阪の皆さんは、チームワークも万全、手際よく、心を込めて作業をされていて、私も多くの刺激をいただきました。この清掃活動を通じて、小児がんの患児とその家族の方が、少しでも快適に過ごされることを願う取材になりました。 |