ゆめ・まち隊の突撃レポート

阪急交通社
「従業員による清掃ボランティア活動」
第68回は、天橋立などの観光地や美しい景勝地の自然を守り、未来へ遺すため、阪急交通社が行う「清掃ボランティア活動」の取組みについて紹介します。
(本記事の内容は、2018年10月時点のものです)

次世代を担うこども達が社会性を身に付ける一助として
阪急交通社グループでは、観光地の環境保全と、景勝地を訪れたお客様に快適に観光を楽しんでいただけるようにと、2011年から清掃ボランティア活動を実施しています。阪急交通社CSR推進本部長の生田さんは「お客様により美しい風景を見ていただきたいという思いに加えて、お世話になっている観光地にお返しをしたいと考えて、活動を続けています」と話します。
活動は関東・中部・九州・関西の拠点ごとに日帰りで実施しており、これまで関東では富士山麓や静岡県の朝霧高原、中部では名古屋城、関西では竹田城跡や、今回ご紹介する天橋立など各地で清掃活動を実施しています。次世代に美しい自然を遺すために行うこうした清掃活動は、それぞれの地域の管理団体と協力して実施しています。
実施にあたっては、事前にスタッフが受け入れ先の管理団体の方と打ち合わせをして、その後、下見を行います。同時にツアーの行程、安全管理上の問題にも配慮し、詳細を詰めます。基本的に雨天決行ですが、荒天時などに備えて受け入れ先主催の勉強会の代替案も用意します。こうした活動は、これまで景勝地の清掃活動のみでしたが、昨年度から災害復旧支援にも取り組み、九州では南阿蘇鉄道の災害復興支援を行いました。

身近な駅や電車を通して、社会を学んでいくこども達
日本三景の一つである天橋立は、約3.2kmにわたる砂嘴(さし)で出来た砂浜に約6,500本もの松(幹の直径10cm未満のものを含む)が茂る珍しい地形で、その形が天に架かる橋のように見えることで有名です。最近は海外からのお客様も増えて、四季を通じて多くの観光客が訪れています。一方、美しい松林の散策路は、地元の方にとっては通勤・通学に利用する生活道路でもあります。この松と砂浜をしっかり管理し、天橋立の景観を守るため、京都府では定期的に清掃を行っていますが、さらに大きな力を発揮しているのが、清掃ボランティアの存在です。
京都府丹後土木事務所 施設保全室長の西村さんは「毎週多くの方が、清掃ボランティアに来てくださいます。地元の小中学校のこども達はもちろん、遠くから来られる方もいて、その数は年間延べ4,000名以上。非常にありがたいことです」と話します。
ここでの清掃は、ゴミを拾うのではなく、松葉を取り除きます。地面に落ちた松葉は、やがて土の栄養分となりますが、簡単に栄養がとれると、松の根があまり育たず、幹だけが高く育ってしまい、バランスの悪い状態になってしまいます。少しでも松が根を張るように、今回は松葉を集める作業を行いました。土木事務所には、作業に必要なレーキ(熊手)や回収用のトラックなどを用意していただきました。

次世代を担うこども達が社会性を身に付ける一助として
今回、天橋立清掃活動の参加者は21名。「仕事の都合をつけての参加で、行きたくてもなかなか参加できない従業員も多いです。ですが一度参加すると、少しでもお役に立てる充実感に加え、同僚に会える楽しさもあいまって、リピーターは多いです。中には家族連れの方もいます。また、今回のように退職したOBの参加もあります」と、阪急交通社 生田さんは話します。さらに、これまでは従業員のみの募集でしたが、今年、富士山麓での清掃活動と九州の南阿蘇鉄道 復興ボランティア活動は、一般のお客様向けでも募集したところ、すぐに満席となりました。「ボランティアに対する意識が高まり、きっかけがあれば、ボランティアをしたいと考える方が多いと実感しています」
清掃場所を増やしていくのはもちろんですが、同じ場所で継続して活動し、地域との信頼関係を深めることもより大切と考えています。今後も阪急交通社は、清掃や災害復興などのボランティア活動を継続的に行い、さらに一般のお客様とも力を合わせて活動を続けていきます。

行ってきました!社会貢献担当の当日レポート 

10月下旬の週末、貸切バスに乗って約2時間、天橋立に着きました。早速、清掃ボランティアの活動場所に移動し、土木事務所の方から活動の主旨や手順の説明を聞き、作業スタート。晴天に恵まれましたが、強風でゴミ袋が飛びそうになることもしばしば。そんな中、参加した従業員はレーキで松葉をかき集め、溜まったらゴミ袋に入れ、最後は回収用トラックへ運びます。
実は、私はゴミを拾うと思っていたので、松葉を集めると聞いてびっくり!松葉はたくさん落ちていて、ゴミを拾うのとは少し勝手が違いましたが、参加者21名が黙々と作業すること1時間半、いつの間にか、トラックには松葉がいっぱいになっていました。今回で2回目の参加という方は「気軽にボランティアできるきっかけとしていいですね。職場が離れた同僚とも会えるので、誘い合って参加しました」と話していました。

終了後、土木事務所の西村さんからご挨拶があり、バスの出発時間までは一旦解散です。昼食をとり、その後は傘松公園にケーブルで上ったり、温泉に入るなど、思い思いに天橋立を満喫しました。

国内外から注目を集めている観光地を少しでも美しくして、地域貢献をしたい。あるいは災害復興に役立つ活動をしたい。そんな思いを、これからはお客様とも共有できればと願う取材になりました。



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