技術者としての幅を広げ 新技術を用いた課題解決やより良いサービス提供に関わりたい

2021年入社/阪神電気鉄道(株) 都市交通事業本部 電気部 電力課
基礎工学研究科 システム創成専攻 修了

西田 昂生(Nishida Kosei)

これまでの経歴

1年目~
阪神電気鉄道(株) 都市交通事業本部 電気部 電力課(電力管理事務所)
変電所の機器や電車線などの鉄道の電力設備の保守業務および駅の照明等の内線設備の維持管理業務に携わる。
2年目~
引き続き同じ部署に所属
業務を通じて安全意識が向上。円滑な業務遂行に加え、チームの安全も考えられるように。また、鉄道事業の大きな費用である電気料金について、予算管理を適切に行えるよう乗降人員や気温変化等を綿密に調査し、使用電力量の予測を立案する業務を担う。
3年目~
阪神電気鉄道(株) 都市交通事業本部 電気部 電力課(設計・施工管理チーム)取材当時
現在は駅の照明設備や電車線設備の設計業務に加え、システム改良による照明消し忘れの防止など省エネ施策の推進に携わる。

現在の仕事

入社後の2年間は保守業務に携わり、線路や変電所の設備の点検や試験などの現場作業を担いました。先輩方の何度も指差確認を行って安全を確認する姿が印象的で、安全確保が最優先であることを入社してすぐに学び、心に刻みました。3年目の現在は鉄道の内線設備(照明や分電盤など)や電路設備(電車線など)の更新に伴う設計や施工管理を行うチームに所属し、駅照明のLEDへの更新工事や電車線設備の補修工事を担当しています。保守業務で培った安全意識は設計にも役立っており、お客様に対する安全性の高さや快適さを考慮するだけでなく、現場作業員が安全に作業でき、なおかつメンテナンス性に優れた設備の検討や施工も考えられるようになりました。また、私は省エネ推進も担当し、使用電力量データを分析して施策を検討し、運輸部、工務部、メーカーなど社内外の方々と協力しながら業務を進める役割も担っています。

仕事のやりがい

駅や電車を安全に営業させるためには電力設備の信頼性が欠かせません。設計業務によって信頼性の高い設備を作り、保守業務によって維持し続けることで、日々の鉄道の安全・安定輸送を支えている。そう実感できるのが、この仕事のやりがいだと感じています。自身が担当して張り替えた電車線によって、多くのお客様を乗せた電車が動いているのを見たとき、人々の生活に欠かせない重要なインフラを提供しているのだと責任とやりがいを感じました。また、決められた予算の中で、どうすればより良い設備になるかを考えて提案し、仕様や施工方法を工夫できるのも設計の醍醐味です。マルチタスクで業務を進めなければならないこと、関わる部署が多いため、その調整に苦労することもありますが、難しいからこそやり遂げた時に達成感を味わえるのだと思います。

未来に向けて挑戦したい事

安全で快適な駅営業や電車運行を維持できるよう、引き続き設計業務に従事するのはもちろん、新たな取り組みにも挑戦したいと思っています。学生時代に学んだ情報技術を活用した業務効率化、さらなる安全性・快適性の向上に加え、当社が掲げるサステナブル経営の重要テーマであるCO2排出量削減に向けたカーボンニュートラルの取り組みも活性化させていきたいです。次世代太陽電池のペロブスカイト太陽光電池の導入など、思い描いていることはたくさんあります。現在は電力課での業務を通じて知識を蓄えている段階ですが、今後はグループ会社や他事業の業務も経験することで技術者としての幅を広げ、様々な事業で新たな技術を活用した課題の解決、より良いサービスの提供に関わりたいと考えています。

学生へのメッセージ

就職活動は自分自身を見つめなおし、将来のありたい姿を考える良い機会だと思います。ただし、自分が持っている情報だけで判断するのではなく、異なる生活を送ってきた学生や様々な業種に従事する社会人の方など、これまで関わってこなかった多くの人と話して、様々な考え方に触れることで視野を広げてください。そして自分自身を振り返り、どのような仕事がしたいのか、働く中で何を実現させたいのかを考え抜けば、必ず後悔のない決断ができると思います。理系学部の皆さんは授業や学会発表の準備と就職活動を両立させねばならず、本当に大変だと思います。私も苦労しました。しかし、この両立に王道はありません!愚直な努力を続け、どうか乗り越えてください。応援しています。

1日のスケジュール

08:30 出社、メールチェック
09:00 他部署との打ち合わせ
11:00 施工業者との打ち合わせ
12:00 昼食
13:00 工事現場調査
15:00 設計業務、図面作成
17:00 明日の打ち合わせ資料準備
18:00 退社

私のマストアイテム

【作業着、ヘルメット、安全靴】点検作業や現場調査、工事現場の立会など、現場に出る際は必ず着用するのがこの3点セット。現場では何よりも安全が第一で、動きやすい服装や靴、頭を防護するヘルメットは必須です。自分自身はもちろん、一緒に仕事をするメンバーの安全にも細心の注意を払いながら現場での業務にあたっています。ちなみにオフィスで仕事をする時はスーツを着用していますが、3点セットを身につけると“現場スイッチ”が入るように思います。

プライベート

テニスが大好きで、大学時代の仲間や会社の方と毎週のように練習してリフレッシュしています。大会にも出場することがあるため、「もっと勝てるようになりたい」とますます練習に力を注ぎ、泥臭く粘り強いプレースタイルに磨きをかけています。私は阪神電気鉄道の硬式テニス部にも所属しているのですが、写真はその練習の時のものです。体を動かすだけでなく、色々な年代の方とお話しできるのも楽しく、充実した週末を過ごしています。

※社員の所属や掲載内容は、2023年取材時のものです。