多くの人が利用する公共性の高い場所ににぎわいを!学生時代からの夢が現在進行中

2021年入社/阪急阪神不動産(株) 開発事業本部 技術統括部 建築グループ
工学研究科 建築学専攻 修了

浦地 陽香(Uraji Haruka)

これまでの経歴

1年目~
阪急阪神不動産(株) 開発事業本部 技術統括部 建築グループ取材当時
駅ビル、敷地周辺道路、駅前公園等の開発業務に従事。計画設計監修、工事監理監修、工事コスト管理、行政協議などに携わる。

現在の仕事

私は不動産開発のプロセスの中でも実際に建物を建設するフェーズに携わり、「梅田一丁目一番地計画」の公共貢献事業の一つである、敷地周辺の地下道のリニューアルを担当しています。1日に何百万人もの人が行き交う梅田の地下道には多くの制約条件がありますが、行政や設計者、施工者など様々な関係者と調整を図りながら、安全で快適な空間づくりを目指して計画を進めています。プロジェクトの推進には行政との協力、近隣施設の理解を得ることが不可欠となっており、技術系の仕事とはいえ最も大切なのは関係者の方々と信頼関係を築くことだと感じています。これまで「大阪駅前地下道」の「東通路」や「西広場」の意匠検討や工事監理・監修などに携わり、現在は「東広場」の美装化に取り組むとともに、完成したエリアの維持管理や使い方検討も担当中。地下道の生まれ変わりを川上から川下までマネジメントし、見届ける役割を担っています。

仕事のやりがい

最もやりがいを感じるのは工事竣工後、お客様がその場を利用している風景を見た時です。当たり前ですが建物や街は、完成してから何十年とその場に残りますし、職場のある梅田での仕事は、いつでも自分の手掛けた場所を見たり、感じたりできるので思い入れがあります。「東通路」ではデザイン性の高い丸天井に工夫を凝らし、圧迫感のない空間づくりにこだわり、「西広場」では梁幅の太いハンチ状の柱を活かしたデザインとアールを彩る温かい照明を取り入れたので、学生の皆さんにもぜひ見ていただきたいです。また、頑張る原動力になるのは先輩方や関係者からいただく「ありがとう」のひとことです。私はまだ3年目であり、監理監修という仕事上、関係者の方々に協力してもらうことが多いため、「ありがとう」は言われるより言うことの方が多いです。しかし、そんな中でふと掛けてもらえる感謝の言葉は特に心に沁みます。

未来に向けて挑戦したい事

私は就職活動をしていた時から、多くの人が利用する公共性の高い場所ににぎわいをつくりたいという夢がありました。現在、「梅田の地下道整備計画」で完成後のにぎわいを想像しながらハード面づくりの準備をするとともに、学生時代に学んだランドスケープデザインの知見を活かせる「阪神尼崎駅前 中央公園のリニューアル」にも携わり、ずっとやりたかった仕事に挑戦させてもらっています。思い描いていたようにはうまくできないこともありますが、まずはやりたかったこれらの仕事を最後まで責任を持ってやり切り、一連のプロセスを習得することが直近の大きな目標です。そして、培った技術的な知識や経験を基盤に、これからも建築の力を使ったにぎわいづくりに貢献し、さらなるチャレンジを続けたいと思っています。

学生へのメッセージ

就職活動で大切なのは、「自分の本当にしたいことは何かをシンプルな言葉になるまで考え抜いて仕事を選ぶこと」です。こうして仕事や企業を選べば、うまくいかなかったとしても頑張り続けることができるからです。どんなことでも構いません、「本当にしたいこと」を軸に据え、積極的な就職活動に取り組んでください。私自身もそうして視野を広げ、「本当にしたいこと」につながる仕事を探し、当社にたどり着くことができました。このメッセージが少しでも皆さんのお役に立てば幸いです。一緒に頑張りましょう!

1日のスケジュール

08:30 現場確認
09:00 出社・メールチェック
10:00 行政協議(建設局への設計内容提案、意見交換)
12:00 昼食
13:00 社内打合せ(業務進捗報告)
14:00 施工定例(現場事務所にて施工者と打合せ)
17:00 図面・見積チェック
19:00 退社

私のマストアイテム

【作業着ジャンパーとバインダー】現場を確認する時は、いつもこの作業着ジャンパーを羽織っていきます。お気に入りのポイントは、ポケットがたくさんついていて電話やペン、メモなど必要なものが入るところ。これを着るだけで、技術統括部員のプライドが高まる気がします。また、バインダーも欠かせない相棒です。見開き型ではなく、あえてのクリップボード型が私のこだわり。気づいたことをサッと書ける手軽さが気に入っています。行政協議の際などは作業着ではなくスーツを着用するのですが、改めてこの仕事は幅が広いなと思います。

プライベート

土日の休日のうち、1日は出掛け、もう1日は自宅で思う存分ぼーっと過ごすことで月曜日を気持ちよく迎えています。理想のおでかけは美術館巡りをすることで、写真は大学の友人たちと行った愛知県の豊田市美術館です。自宅で過ごす際は30鉢(!)の植物に囲まれ、癒されています。以前、それぞれに名前を付けたこともありましたが、覚えきれず、現在は名前はありません…。

※社員の所属や掲載内容は、2023年取材時のものです。