大切なのはバランス感と人間性

沼間 淳作(Numa Junsaku)

1995年入社
(株)梅田芸術劇場 東京事業部/部長
※2018年11月時点

これまでの経験を最大化し、
次なるミッションに立ち向かう

1995年

Work

1995年4月〜
阪急電鉄(株) アミューズメントパーク事業部 営業グループ
阪急電鉄のアミューズメントパーク事業部(現:創遊事業本部)の営業部門に配属され、宝塚大劇場と宝塚ファミリーランド(遊園地)の飲食物販部門を担当しました。入社が阪神淡路大震災が起きた年で、当時は神戸線が一部不通となっており、4月から6月までの3ヶ月間は新入社員全員、代替バス輸送の現場で働きました。

1995年

Private

1995年〜
中学時代からサッカーを続けており、社会人になってからは職場の同好会に参加。アミューズメントパーク事業部は週末が休みではないので、メンバー集めや対戦相手探しに苦労することもありましたが、社内の大会に出場するなど、現在も楽しく活動を続けています。同好会の活動以外にも、子どもたちが幼い頃には少年サッカーのコーチをし、現在は地域のシニアサッカーチームにも参加しています。

1997年

Work

1997年4月〜
阪急電鉄(株 )創遊営業部 遊園課
遊園課の企画担当となり、宝塚ファミリーランドのイベントや広報業務を任されました。営業グループに続き、お客様と直接触れ合う現場において、自ら様々なイベント企画などを立案し、職場のメンバーを巻き込みながらやり遂げていく業務を経験しました。その中で、実践的な企画力や行動力、チームを統率する力などを身につけられるよう努めました。また、お客様志向の大切さを体に染み込ませる時期にもなりました。
一方で、自身の能力をさらに高める機会を得たいと思い、1999年4月からは業務と並行しながら神戸大学経営学部経営学研究科の社会人MBAプログラムに通い、修了しました。それまでは現場での経験をもとにした「感覚」で仕事をしている面が否めませんでしたが、大学で様々な理論や知識を学ぶことで、経営的な視点や論理的に深く考える力を多少なりとも養うことができたと思っています。宝塚ファミリーランドは残念ながら2003年での閉園が決まりましたが、その閉園に向けた業務や跡地に開発されることになる宝塚ガーデンフィールズ(緑とペットの施設)の立ち上げ業務も担当しました。

1999年

Private

1999年〜
1999年9月に結婚。2000年に長男が、2003年に次男が生まれました。家族4人の暮らしを長く続けていましたが、2017年1月、念願だった犬を飼うことに。近くの保護犬カフェからチワワの女の子を引き取り、家族で大切に育てています。現在は東京に単身赴任中なので、妻から送られてくる犬の写真を眺める毎日です。

2004年

Turning point

2004年4月〜2008年3月 阪急電鉄(株) 経営企画部
事業部から本社部門に異動することで、視野も人脈も広がった
阪急電鉄の経営企画部に異動となり、係長に昇格。会議体事務局の一員として、全社的な意思決定制度の整備やグループ経営会議・経営企画会議の運営を行うとともに、毎年のグループ経営方針の策定などを担当しました。2006年の阪神電気鉄道との経営統合の際には、グループ経営理念の策定にも携わりました。本社に異動する前は、宝塚大劇場や宝塚ファミリーランドといった目の前の現場だけを見て仕事に邁進している面が少なからずありましたが、本社部門に異動したことで視野も人脈もぐっと広がり、全社的な目線が持てるようになりました。MBAプログラムに通ったことも影響していると思いますが、論理的思考の重要性や主張を裏付ける根拠の必要性などに改めて気付き、会社や仕事に対する視点(知識)や業務の進め方など、能力の面でも大きく成長できたと感じています。

2008年

Work

2008年4月〜
阪急電鉄(株) 人事部 労務・厚生担当
人事部に異動し、労務・厚生担当に。2009年には昇格し、同担当の課長職となりました。具体的な業務としては、阪急電鉄の人事諸制度全般を整備・導入するほか、会社全体の労務関連事項に対する方針の提示、各本部・各社の労務関連案件に対する助言やサポートなどを行っていました。

2011年

Work

2011年4月〜
阪急電鉄(株) 創遊統括部
創遊統括部に異動し、創遊事業本部全体の経営管理(人事・総務・経営計画全般のとりまとめ)を行う統括担当に。以後7年間、宝塚歌劇事業・演劇事業を間接部門の立場からサポートしつつ、様々な組織再編や人事労務関連業務全般を推進しながら、本部全体の長期ビジョン・中期計画の策定などを行いました。2016年からの2年間は本部全体の投資計画の策定や推進といったハード面の整備も担当しました。

1997年

Work

2018年4月〜
(株)梅田芸術劇場 経営管理部
梅田芸術劇場に出向し、経営管理部部長を経て東京事業部部長となり、現在に至ります。梅田芸術劇場が担っている演劇事業は、今後も持続的に成長して業界内で独自のポジションを確立し、宝塚歌劇事業とも連携しながらグループに貢献していくことが求められています。そのための東京地区における体制面の整備や営業力の強化を図る施策の推進が私の主なミッションです。

ジョブローテーションを通じた得たもの

お客様と直接触れ合う現場の最前線で、実践的な企画力や行動力を培ったうえで、本社部門で必要とされた経営的な視点や、経営企画・人事労務関連の専門的な知識、論理的思考力などを積み上げる機会を得たことは、自身の強みになっていると考えています。これらはいずれも大切なことであり、この経験をベースに、幅広い視点からバランス感のある形でより適切な判断・行動ができるように、今後も研鑽に努めたいと考えています。
また、業務の内容が全く異なる職場への異動を経験してきましたが、新しい職場で自身の力を発揮するためには、周囲のメンバーと信頼関係を構築することが不可欠です。そのためには、その職場で以前から働いている皆さんが持つ感覚や価値観を自分のものにしつつ、自身のことも皆さんに理解して頂けるよう、まだまだではありますが、できる限り誠実であり続け、人間性を高めることを意識するようになりました。

今後の目標

当社(梅田芸術劇場)に来てまだ日が浅いので、一日も早く当社における真の一員となり、これまで培ってきた経験を活かして自身のミッションを遂行できるようになることが今の目標です。グループでは、2025年度に営業利益目標を1200億円とする長期経営計画を掲げていますが、演劇事業を担う当社では、持続的な成長を通じてそれに貢献していくことが求められています。その中で東京事業部は発足後約10年の歴史の浅い部署ではありますが、良質な作品を生み出していくための、上演権の交渉や劇場・キャストの選定など、事業の源流としての役目と、東京地区における営業力の強化を求められていますので、これらを今後も長期安定的に果たせていけるように、力を尽くしていきたいと考えています。

※所属部署、役職は当時の名称です。