# 未来へのキーワード

当社グループでは、都市交通事業、不動産事業、エンタテインメント事業、情報・通信事業等の様々な事業を発展させ、
枠にとらわれない新たな価値やサービスを創り出しています。
これから先、どんな未来を築いていくのか、キーワードに沿って紹介します。

新たな価値創造

NEW-TONE(新規事業提案制度)

NEW-TONE(ニュートン)は、阪急阪神ホールディングスグループの従業員から、広く新規ビジネスアイデアを募集し、事業化を図る事業提案制度の仕組みです。この制度は、グループの総合力の更なる発揮と新事業領域の開拓をすることを目的に、2018年度よりスタートしました。
愛称である“NEW-TONE”には、リンゴの落下から重力の存在を発見し世界を変えたニュートンのように、日々の気づきから世界を変える新事業を起こしてほしいという思いや、新しいを意味する”new”と風潮・傾向・音色を意味する”tone”を組み合わせ、新たな流れを作るという思いを込めています。
誰でも・いつでも応募可能で、エントリーから事業化まで、ステップに応じて様々な支援を受けることができます。

あなたの気づきが、世界を変える。NEW-TONE

イノベーティブスペース JET

新規事業に関する同様の制度は他社にもありますが、表彰のみで終わるところも少なくありません。その点、当社では事業化から育成するところまでを想定してサポートを行っています。
中でも特徴的なのが、「イノベーティブスペース JET」です。阪急大阪梅田駅 徒歩3分の立地というロケーションの良さで、新規事業や市場トレンド等に関する情報の収集、ネットワークづくり、事業提案・計画作り等の作業を行えます。

高齢者支援

はんしんいきいきデイサービス

安心で快適なサービスを提供するリハビリ特化型のデイサービス「はんしんいきいきデイサービス」。
ドイツの厳しい認証を日本国内で唯一取得した信頼性の高いリハビリ機器の導入、法定基準を超える人数のスタッフを配置するなど、万全のサービスはもちろん、利用者の方々が明るく楽しくリハビリに取り組める雰囲気づくりにも努めています。
沿線地域、そして沿線に住まうすべての人たちを元気にするため、今後も心と体の健康を支えることで、多くのお客様の豊かな生活の実現に貢献していきます。
※事業拡大に伴い、2017年11月1日より「はんしんいきいきデイサービス」は阪急阪神ホールディングスが新たに設立した子会社「(株)いきいきライフ阪急阪神」が主体となって運営を行っています。

阪急阪神みなとわ

少子高齢化が進むにつれ、これからは、ご自宅で最期をお迎えになる方が増えると予測されます。
そのような中、住み慣れた地域で最期まで自分らしい暮らしを続けるために、住まい・医療・介護・予防・生活支援が一体的に提供される「地域包括ケア」が進められています。
ただ、現状では連携体制が不十分なため、連絡の遅れや、漏れ等が発生して大問題になることも…。
阪急阪神ホールディングス・いきいきライフ阪急阪神では、日立製作所と共同で「地域包括ケア」を支援するサービスとして「阪急阪神みなとわ」を2019年夏にリリース。
ご自宅での介護・医療等の情報連携にクラウドを活用し、きめ細かなコミュニケーションをサポートします。
新たな沿線価値「健康寿命が伸び、生きがいのある老後がおくれる沿線」の創造を目指しています。

挑戦する人、大阪に集まれ!

GVH#5

国際的なビジネス拠点大阪“梅田”を中心とした関西圏の国際競争力強化の一助となることを目指し、新産業創造や関西圏の活性化につながる起業家支援のために開設されたのが、会員制オフィス「GVH#5」。
起業家の成長を促す様々なメンターやサポーターとの出会いの機会の提供や、起業家同士が互いに刺激を受けながら精力的にビジネスを展開できる自由闊達なコミュニティ形成のための環境づくりを進めています。近年は、グローバルネットワークを有する起業家支援団体との連携等、国外の起業家支援コミュニティとのネットワーク構築にも注力しています。

OSAKA FOOD LAB

「食」でチャレンジする人を応援するためのスペース、「OSAKA FOOD LAB(大阪フードラボ)」。プロ仕様のキッチン設備を利用できるだけでなく、開業・起業や新規事業立ち上げに必要なノウハウを習得できる「育成プログラム」や「ビジネスマッチング」の機会を提供しています。
インキュベーションオフィスは日本にも普及していますが、食ビジネスに特化した取り組みとしては日本初です。
ここに国内外からさまざまな食のクリエイターが集い、刺激や交流が生まれ、想いが実現されていく…そんな夢を叶えるステージになることを目指しています。

首都圏開発

阪急阪神銀座ビル

2020年3月に竣工した商業施設。銀座エリアでは当社グループ初となる商業開発で、テナントは人生の大切なイベントやビジネスシーンを、より充実させたい方の期待に応える幅広いラインナップとなっており、上質な暮らしにプラスアルファの価値を提供しています。
本施設では外壁のガラスファサードの一部やエントランスホールに、イラストレーターの黒田潔氏によるアートワークを施しています。木々の葉や木漏れ日を表現したデザインとなっており、並木通り・松屋通りに並ぶ木々と調和して、街に彩りと癒しを演出します。本プロジェクトを足掛かりに首都圏における開発・賃貸事業を更に拡大し、収益基盤の構築を図るとともに、街の魅力が高まるような施設づくりを行っていきます。

海外への挑戦

宝塚歌劇海外発信

宝塚歌劇では、これまで18の国と地域で計27回の海外公演を実施しており、直近では2013年と2015年には台湾北部の台北市で、2018年には台北市に加え、台湾南部の高雄市でも公演を実施しました。
いずれの公演も台湾の多くのお客様にお越しいただき、盛況のうちに開催することができました。また、日本国内で行われる宝塚歌劇公演を、台湾や香港でライブビューイングを継続的に実施する等、海外のお客様に向けた動画配信サービスを実施しています。
海外での公演やコンテンツの配信を通じて、国内にとどまらず海外のお客様に宝塚歌劇をお楽しみいただいています。

モビリティ革命

MaaS

QR乗車券の
スマートフォンアプリ画面
(イメージ)

出発地から目的地までの様々な移動手段や関連サービスを検索から予約・決済にいたるまでシームレスにつなぎ、「人の移動」に変革をもたらすアプリサービスとして注目されている「MaaS(マース)」。様々な業界でMaaSの導入検討が進んでいますが、当社グループでも、阪神電気鉄道がMaaSアプリ導入の際に有用なチケットツールとなりえる「QR乗車券」の実証実験を実施。磁気乗車券に代わる次世代型の乗車券として、沿線の大学とも共同で研究を行うなど、その実用性について評価を進めています。
また、関西に主要路線を持つ鉄道大手7社により発足した「関西MaaS検討会」では、関西におけるMaaSの将来像や事業者間の連携を前提としたシステム構築などについて共同で検討を進めています。
沿線にお住いの方々や観光客の利便性を高め、沿線価値の向上も期待できる次世代の事業として注目を集めています。