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「大丈夫かな...」という日々の心配を、ICTで"あんしん"に変える。進化を続ける、ミマモルメの挑戦
共働き家庭が増え、ご近所同士のつきあいも薄れていく今の時代、「子どもの安全に関する不安」は高まるばかりです。この課題に15年前から取り組んできたのが、阪急阪神ホールディングスグループの株式会社ミマモルメ。ICタグを使った登下校の見守りサービスをはじめ、GPS端末による位置情報サービスや、学童保育施設の時間管理サービスなど、保護者の方々の"あんしん"につながる技術を次々と生み出してきました。ここでは、最新の機能や開発に込められた想いなどをご紹介します。

《PROFILE》
平塚 泰寛/あんしん事業部 副事業部長(左)
滝川 篤/あんしん事業部 主任(営業担当)(右)
東海林 由佳/あんしん事業部 課長補佐(企画担当)
(所属や肩書は2026年2月時点のものです。)
子どもの見守り進化中!顔認証でも見守れる

「ICタグを活用した主力サービスの『登下校ミマモルメ』は、学校の校門に設置された受信器がカバンの中のICタグを読み取って、『通過しました』という連絡が保護者のもとに届くという仕組みで、これを拡張したのが街全体に受信器を配置、街ぐるみで子どもを見守る『まちなかミマモルメ』。ここからさらに進化させたのが、"顔認証による通過通知サービス"です」こう話すのは、営業を担当する滝川さん。最先端の顔認証技術を使えば、受信器を設置できない場所でも登下校の見守りが可能になるといいます。
「たとえば、近年、学校の統合などでスクールバスを導入する自治体が増えています。保護者の方にとっては、子どもが無事にバスに乗ったのか、ちゃんと降りたのかと心配だけれど、知る術がないのが課題でした。それを解決したのが、"タブレットにかざした顔を読み取るだけでいい"というミマモルメの新サービスなんです」。

2025年の夏には、スクールバスやスイミングスクールで実証実験を行い、同年11月から販売を開始。カードもICタグも不要で確実に見守れるこの新サービスに、期待の声が寄せられています。将来的にはカメラ一つで学校門をカバーできればさらに活用が増えそうです。
充電のストレスを、軽減する新機種を投入
『ミマモルメGPS』は、ランドセルやカバンに入れて持ち歩く小型GPS端末と専用スマホアプリで、お子様の位置情報を確認できる見守りサービス。この開発を担当する東海林さんに、2026年4月から販売される新機種について聞きました。
「GPSの端末は、ランドセルなどの中にずっと入れておくものなので、どうしても"充電"を忘れがちになってしまいます。保護者の方からも、充電頻度を少なくしたいという声が多く寄せられたことが、新機種開発のきっかけでした。目標は、充電なしで1ヵ月以上継続稼働できるよう改良すること!ただし携帯するのはお子様なので、端末の大きさや重さは変えないというのが難題でしたね。試行錯誤を重ねながら挑みました」。
製品名は『ミマモルメGPS2』。すでに予約販売で多くの反響をいただいています。

約600施設が導入!放課後も"あんしん"できるサービスとは?
『登下校ミマモルメ』で培ったノウハウを活かした、学童施設、幼保こども園向けのサービスが話題を呼んでいます。施設出入口に簡便に設置できるように改良した受信器を開発、従来より導入コストを低減させたICタグによるハンズフリーの「入退館管理システム」です。最近では学童施設で採用されることも多く子どもの施設への出入りを保護者がアプリで確認できるほか、"この日に施設を利用したい"という保護者からの申請も可能で、施設側も一元管理でき、業務軽減に繋がります。

「開発のきっかけは、自治体や施設から利用者が増え続ける"放課後児童健全育成事業のICT化を進めたい"との相談を受けたことでした」と話す滝川さん。「これまでは、入退室時間や利用申請、費用請求の業務も、すべてが紙で管理されていたんです。本来ならば、子どもたちに割くべき時間が、こうした事務作業に追われてしまう。それをICTで解決したいというわけです。実際、サービスを導入することで、"健全育成"に力を注げるようになったとの声をいただいています。
学童施設では数百施設を一括導入させていただいた実績もあり、パソコン等に不慣れな職員の方もしっかりサポートしますとのこと、今後、全国の放課後児童健全育成事業を変えていくかもしれません。
まだ世の中になかったものを、"当たり前"にしてきた軌跡
実は「ミマモルメ」はもともと、阪神電気鉄道の社内ベンチャーとして2010年にスタートした事業。当時を知る平塚さんに、長年サービス展開に携わってきて感じることを聞きました。
「今でこそ、子どもたちの登下校をICTで見守ることが当たり前になりましたが、15年前は全く状況が違いましたね。当時は、学校の校門に受信器を取り付けるなんてと、反対の声が上がったほどです。その壁を乗り越えられたのは、信念をもって取り組まれた校長先生や教頭先生、PTAの方々がいらしたからだと思います。『一緒に、前例のないことをやり遂げよう』という熱い想いが、そこにはありました。私たちを突き動かしたのは、『まだ世の中になくても、これから必ず役に立つものなんだ』という想いでしたね」。その言葉通り、ICTを活用した"見守り"は着実に広まりつつあります。

これまでの取組が評価され、2024年には
第6回日本オープンイノベーション大賞 経済産業大臣賞を受賞した
次々と生まれる社会の課題に、ICTのチカラで挑みたい
ICタグ、GPS、顔認証など、常に最先端の技術を取り入れながら、新たなサービスを生み出してきたミマモルメ。今後の開発について東海林さんに聞くと、「開発者は、ともすれば"こんなものをつくりたい"と、独りよがりになりがちなんです。でもそれではダメ。保護者・学校・教育委員会・自治体・地域と密にコミュニケーションを取りながら、それぞれが連携し合えるようなサービスをつくりたいですね」と話してくれました。
また、平塚さんは「新しい社会課題にも積極的に挑みたい」と話します。「今、中学校では部活の地域展開が進んでいますし、不登校に関する課題、学校の統廃合における課題。他にも、高齢者が増加する中での"見守り"ニーズも高まっていく。新しい取組には新しい課題も生まれる。その一つひとつをICTのチカラで解決していきたいし、それができる企業であり続けたい。」とのこと。まだまだ続く"ミマモルメの挑戦"に、ぜひご期待ください。