安心・快適と夢・感動にあふれる「住みたいまち」を、未来へつなぐ。阪急阪神の6つの約束とは?

100年以上にわたり、沿線の「まちづくり」に取り組んできた阪急阪神ホールディングスグループ。そうした歩みの中で、2020年5月には、事業を通じて社会課題の解決に挑み、持続可能な社会を実現するためのグループの方向性を示す「サステナビリティ宣言」を公表しました。策定までの経緯や宣言に込められた想いをご紹介します。


《PROFILE》
相良 有希子
阪急阪神ホールディングス株式会社/サステナビリティ推進部長
兵庫県西宮市に生まれ、宝塚市で育つ。大好きな阪急阪神沿線が、豊かな自然・文化を発展させながら子どもたちの笑顔にあふれるまちになってほしいと、1994年、阪急電鉄に入社。現在、サステナビリティ推進部のトップとして、グループ全体で取り組む「サステナブル経営」を推し進めている。
(所属や肩書は2026年2月時点のものです。)

阪急阪神ホールディングス株式会社/サステナビリティ推進部長 相良 有希子

サステナビリティは、阪急阪神ホールディングスグループの事業そのもの。

——「サステナビリティ宣言」を公表した経緯を教えてください

「阪急阪神ホールディングスグループ サステナビリティ宣言」として公表したのは2020年ですが、実はその10年以上前から"社会貢献プロジェクト"が動いていたんです。それが、2009年にスタートした「阪急阪神 未来のゆめ・まちプロジェクト」。グループ各社や従業員・地域の市民団体の方々と協働で、沿線地域の自然・文化環境を良くしながら、次代のまちの担い手である子どもたちの育成にも力を入れ、「未来にわたり住みたいまち」を目指そうという取組です。ただ、このプロジェクトは社会貢献という枠組みの中で行ってきたこと。その枠組みを取り払って、これまで私たちが大事にしてきた、社会へ提供する価値を改めて言語化し、『事業の根幹に位置づけよう』というのが、「サステナビリティ宣言」が生まれた経緯となります。

「サステナビリティ宣言」を公表した経緯について説明する相良部長

——経営のベースになるということですか?

そうです。考えてみれば、鉄道も不動産もエンタテインメントも、私たちが手掛ける事業のすべてが、未来に向けてずっと(サステナブルに)発展する「まちづくり」「ひとづくり」につながるもの。であれば、このサステナビリティを"経営の軸"として位置づけ、何のために事業を行うのかという根本に立ち返り、私たちが重視するテーマを改めて定めて、『すべての人々が豊かさと喜びを実感でき、次世代が夢を持って成長できる社会の実現』に取り組んでいこうとなったわけです。

これぞ、宣言の心臓部。
349項目から絞り込んだ、6つの重要テーマ。

——取り組むべき重要テーマは、どのように決めたのですか?

まさにそこが、サステナビリティ宣言をカタチにする上で最も鍵となる点です。なにしろ世の中には、「環境問題」「少子高齢化」「災害の多発化」など数えきれないほどの社会課題がある。その中から当社グループが重視するテーマをまとめるのはなかなか大変でした。まずはグローバル目標である"SDGs"や当社グループが特に対処すべき課題などをもとに、349の項目(ロングリスト)を作成しました。これらを事務局で分析・集約したうえで、都市交通や不動産、エンタテインメントなど各事業部門の統括担当からアンケートを取ったり、投資家や環境系NGOの方、SDGsに詳しい有識者の方々などにも意見を求めたりして、どうしたら当社グループらしく、皆が共感できる内容になるかという観点から、経営層と議論しながらまとめていきました。


——掲げたテーマについて教えてください

最終的に、①安全・安心の追求、②豊かなまちづくり、③未来へつながる暮らしの提案、④一人ひとりの活躍、⑤環境保全の推進、⑥ガバナンスの充実、という6つの重要テーマの特定に至りました。それぞれのテーマのなかには、具体的な取組の方向性も示しています。経営トップ自ら筆を入れて推敲を重ね、私たちが何を指針にして、どんなことに取り組んでいくべきかを明らかにできたと思います。

掲げたテーマについて説明する相良部長

2025年4月、全線カーボンニュートラル運行開始。
阪急阪神ホールディングスグループだからこそ叶えられる未来。

6つのテーマのロゴ

——6つのテーマの特徴はありますか?

6つのテーマは大きく、阪急阪神ホールディングスグループらしい特徴的なものと、事業の基盤として設定されたものに分かれており、テーマの①~③が前者にあたります。たとえば「安全・安心の追求」は、鉄道事業をベースに発展してきた当社グループにおいて"一丁目一番地"ともいうべきテーマですし、「豊かなまちづくり」は、誰もが住みたい・訪れたいと思ってもらえるまちづくりのために私たちがこれまで一番大切にしてきたこと。また、「未来へつながる暮らしの提案」は、鉄道を敷き緑豊かな郊外で文化あふれる暮らしを提案してきた創業時代から受け継ぐ企業DNA。新たなライフスタイルを創り届けていくことは、これからも私たちの大きなミッションです。そして、「一人ひとりの活躍」は、グループで働く人々だけでなく、社会の次世代の育成も含んでいる点、「環境保全の推進」は、地域の価値向上につながることを重視している点、それらすべてを支える企業としての「ガバナンスの充実」など、基盤となるテーマにもそれぞれ工夫があります。

—— 阪急阪神ホールディングスグループならではの取組は?

たとえば、2025年4月からスタートした『阪急阪神全線カーボンニュートラル運行』が挙げられますね。阪急阪神全線の列車運行および駅施設で使用する全ての電力を、実質的にCO₂排出ゼロの再生可能エネルギー由来の電力としました。これは「環境保全の推進」に関わるほか、沿線の自治体等と連携して、"環境負荷の低い鉄道に乗ることはサステナブルな地域につながる "という観点から、住民の方々に再エネの導入や鉄道の利用を呼び掛ける『関西まちWe'll』という地域脱炭素推進コンソーシアムを立ち上げるなど、「豊かなまちづくり」にも関わっています。また、大阪の一等地に開業したツインタワーズ・ノースとサウス、グラングリーン大阪も、緑豊かな空間や働きがいを高めるオフィス、いろいろな年代の方が楽しめる商業施設など、多くの事業者や地域の方々と連携しながら、社会のニーズ・課題の解決とエリアの活性化につながる新しい大阪梅田の価値を提供し続けています。

阪急阪神全線カーボンニュートラル運行記念ラッピング列車(左・中)/大阪梅田ツインタワーズ・サウス(右)

多彩にひろがる、サステナブルなサービスで"自分らしく選べる安心"を、届けたい。

——サステナブルな事業を通じて、お客様に提供できる価値とは?

今、多くの課題を抱える社会の中で、お客様のニーズも多様化しています。何を選択すればいいの?と迷われることも多いはず。そこに、サステナブルで良質な商品やサービスをさまざまな角度から提供できることに、私たちの存在意義があると思っています。

——どんな未来につながりますか?

質の高い多彩なサービスがあれば、社会や自然環境が変化する中でも、日々の暮らしの選択肢が狭まることなく安心して"自分らしいもの"を選ぶことができるでしょう。また、誰もが参加しやすく共感できるコミュニティを地域の方々と一緒につくることで、お客様ご自身が"未来への貢献"を実感することもできます。つまり、当社グループが実現したいのは、『誰もが自分らしい生活を送れるよう、サステナブルな行動を"自然と選択できる"社会』。そのような社会の実現に向けた取組の方向性を、2025年3月に策定した「長期経営構想」で示しています。私たちが掲げたサステナビリティ宣言は、それを叶えるために必要不可欠な羅針盤のようなものです。

どんな未来につながるかについて説明する相良部長

住みやすく、ワクワクできるこの沿線をこれからもずっと残していきたい。

—— サステナビリティを進める中で感じていることは?

私が「未来のゆめ・まちプロジェクト」の企画を任された2007年当時は、まだ「サステナビリティ」という言葉も浸透しておらず、社内は「一体、何をするの?」という空気感でした。けれどもその"見えない価値"を伝えていくと、「そういうことをやりたかった」と共感してくれる人が次々と出てきたんです。それは、当社グループで働く人たちが「未来にわたり住みたいまちをつくりたい!」という共通の想いを持っているからでしょう。私の役割は、その想いを見える化して、サステナビリティを実現できる「仕組み」をつくることだと感じています。

——最後に、今後の展望を教えてください

阪急阪神ホールディングスグループが「ハブ」となって、いろいろな企業や自治体、地域の方々と連携しながら、社会のお困りごとの解決に取り組んでいく、ゆめ・まちプロジェクトや関西まちWe'llのような『参加型の仕組み』をこれからも大事にしていきたいですね。まちは、私たち企業だけでなく、そこに住まう・訪れる全ての方々と一緒につくっていくもの。だからこそ、地域ぐるみでサステナビリティに取り組める、そんなムーブメントを起こしていきたいと思います。それは、100年以上前から「住みたいまちの実現」に本気で取り組んできた私たちだからこそできること。いろんな人たちの想いを高めて後押ししながら、「未来のありたい姿」をカタチにしていきますので、これからも当社グループにご期待ください!






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