資源循環
Resource recycling
――取組の方向性――
廃棄物の削減・リサイクルの促進を通じた 「環境負荷低減と付加価値向上の両立」
ありたい姿

廃棄物削減の推進
業務プロセスの見直しや従業員への啓発等を通じて廃棄物の発生を抑制するとともに、「廃棄物」を「資源」としてとらえ、リサイクルに取り組むことで、継続的な廃棄物の削減を実現する。

水平リサイクル、アップサイクルによる社会の環境負荷低減
パートナー企業、お客様、地域社会と協働して水平リサイクルやアップサイクルの促進に取り組み、廃棄物の高付加価値化と回収効率向上につなげることで、社会のリサイクル率向上、ひいては環境負荷の低減に貢献する。
KPI
| 指標 | 目標値 | 範囲 | 2024年度実績 |
| 産業廃棄物排出量(建設受注工事を除く。)の連結売上高比率 | 2023年度比10%削減(2030年度) | 当社及び連結子会社 | 2023年度比 5.9%削減 |
| 水平リサイクルやアップサイクル(PETボトル・廃油等)の プロジェクト数 | 着実な増加及びプロジェクトの質の向上 | 当社グループ | 11件 |
グループの主な取組
廃棄物削減の推進
阪神甲子園球場における他社・行政との協働によるリサイクル
阪神甲子園球場では、「KOSHIEN "eco" Challenge」の一環として、「廃棄物発生の抑止とリサイクルの推進」を掲げ、さまざまな取組を推し進めています。生ビールなどの販売に使用し、お客様のご協力により回収したプラスチックカップを、帝人フロンティア株式会社や株式会社シモジマと協働し、ビアカップホルダーなどのノベルティ・ごみ袋・球場ラバーフェンス(クッション材)の原材料の一部としてリサイクルし、同球場で使用するという循環型の取組を導入しています。さらに、行政指定のごみ袋としての使用を認められたことで、同球場外に使用を拡大するなど、行政との連携により資源利用の削減を推進しています。

PETボトルの水平リサイクル
当社グループでは、株式会社サーキュラーペットやアサヒ飲料株式会社等と協働し、使用済みPETボトルから再生PET樹脂を製造し、PETボトルにリサイクルする水平リサイクルプロジェクト「ボトルtoボトル」の取組を行っています。実施拠点は、阪急電鉄駅施設(主に飲料自動販売機横のリサイクルボックス)、HEPファイブ、アプローズタワー(ホテル阪急インターナショナルを含む。)、宝塚大劇場、阪神甲子園球場(夏の高校野球選手権大会)等、多岐にわたります。この取組により、リサイクルされない場合と比較してCO₂排出量を約40%削減することができるため、資源の有効活用及び環境負荷の低減が期待できます。今後も取組拠点の拡大を図り、資源の活用をより一層推進していきます。

ホテル事業における廃棄物削減の取組
【プラスチック削減】
阪急阪神ホテルズでは、「プラスチック資源循環促進法」に基づき、客室内にご用意している一部使い捨てアメニティーをフロントロビーでの提供※に変更しています。お客様が必要とする分だけをお取りいただく ことによる「ごみの排出量の削減」のほか、「環境に害のある物質をなるべく削減」するために、プラスチック素材のアメニティーアイテムの軽量化や環境に配慮した商品に順次切り替えています。
※第一ホテル東京、ホテル阪急インターナショナル、ホテル阪急グランレスパイア大阪(クラブフロア)は客室内に設置しています。

【食品廃棄物の削減】
阪急阪神ホテルズでは、食品廃棄物の発生抑制(加工時に出る廃材の有効活用、提供方法・盛り付けの工夫)や計量に関する仕組みの整備、再利用可能な生ごみの有効活用等により、食品の廃棄量削減と資源の有効活用を図っています。

【タオル・シーツ類の再利用の呼びかけ】
阪急阪神ホテルズでは、直営ホテルで連泊されるお客様を対象に、1泊目に使用したタオル・シーツ類 を交換することなくそのまま使用していただく「No Cleaning」申請を促進し、洗濯後の排水量の削減に努めています。

商業施設、駅舎等における中水・雨水の活用
大阪梅田ツインタワーズ・サウスやハービスOSAKA、ハービスENTでは、飲食店舗の厨房排水や井水・雨水を浄化処理して雑用水(緑化用散水やトイレの洗浄水)として活用する中水道施設を採用し、水のリサイクルによる上水の取水量低減に寄与しています。厨房排水の処理では、脂質・でんぷん・たんぱく質等の分解能力が高い微生物を添加することで、厨房排水特有の有機排水の処理を可能にしています。
阪急電鉄の摂津市駅と西山天王山駅では、ホームの上屋に降った雨を集めて貯蔵するタンクをホーム下に設置し、駅の植栽への散水やトイレの洗浄水に活用しています。阪神甲子園球場も、銀傘に降った雨水を地下タンクに貯水し、グラウンドへの散水やトイレの洗浄水に利用しています。

大阪梅田ツインタワーズ・サウス

甲子園球場での散水
廃棄物削減の推進
廃食油のSAF製造原料としての提供
当社グループの各施設では、使用済み食用油を、国産の持続可能な航空燃料SAF(Sustainable Aviation Fuel) 製造の原料として供給することで、資源の有効活用に取り組んでいます。
不動産事業(2026年2月末現在)
マンションブランド〈ジオ〉※、ホテル阪急インターナショナル、千里阪急ホテル、宝塚ホテル、京都新阪急ホテル、大阪梅田ツインタワーズ・サウス(オフィス部分)、HEPファイブ、ラグザ大阪
エンタテインメント事業
阪神甲子園球場、日鉄鋼板 SGLスタジアム 尼崎
※マンションの共用部に回収ボックスを設置
