生物多様性
Biodiversity
――取組の方向性――
緑化・自然保護による「地域の魅力向上」
ありたい姿

緑地空間の形成
緑豊かなまちづくりを推進し、自然を身近に感じることで、住む人・働く人・訪れる人のウェルビーイングを高めるとともに、そのまちに集った人々のつながりが、新たな価値を創造する。

地域と協働した自然保護・ネイチャーポジティブの推進
地域と協働して自然保護・ネイチャーポジティブの取組を推し進めるとともに、それらの取組を通じて自然の価値の重要性や自然と触れ合うことの喜びを共有することで、取組の輪を広げていく。
KPI
| 指標 | 目標値 |
| 沿線住民へのアンケートを通じた、自然の豊かさによる地域の魅力度 | モニタリングを実施 |
| 特定地域(大阪梅田・六甲山等)の植物種数/生物種数 | モニタリングを実施 |
TNFD提言に基づく情報開示
当社グループの事業における自然資本・生物多様性への依存・影響、リスク・機会を適切に把握するため、「自然関連財務情報開示タスクフォース(TNFD:Taskforce on Nature-related Financial Disclosures)」のフレームワークに沿って、ダブルマテリアリティの考え方で分析・評価を実施しました。
グループの主な取組
緑地空間の形成
大阪・梅田エリアの都市緑化
大阪梅田ツインタワーズ・サウスでは、壁面緑化として低層部の外壁バルコニー全体へ大規模にプランターを設置し、六甲山系や淀川水系に自生する樹種等を配置しています。また、12階の屋上庭園にも同様の樹種を選び、ケヤキをシンボルツリーとして景観と調和させ、オフィスワーカーや訪れる人々にくつろぎや憩いの空間を提供しています。これらの取組が評価され、2024年には同物件が環境省の「自然共生サイト」に認定されました。
当社グループが事業者JVとして参画した「グラングリーン大阪」では、約4.5haのうめきた公園を中心に、約320種(在来種約270種を含む)、1,500本以上の樹木で多様な緑地を形成し、生物多様性に配慮したまちづくりを進めています。

大阪梅田ツインタワーズ・サウス 屋上広場

グラングリーン大阪 うめきた公園(サウスパーク)©Akira Ito.aifoto
兵庫県六甲山エリアの六甲高山植物園の運営
当社グループでは、レジャー事業の拠点として六甲山地区で運営する六甲高山植物園では、世界の高山植物や寒冷地植物、六甲自生植物、その他絶滅危惧植物を含む山野草等を約1,500種栽培しています。約50,000㎡の園内にそれぞれの植物を環境に合わせて野生に近い状態で植栽し、自然体験プログラム等の開催を通じて、自然保護意識の啓発に努めています。

園内にある絶滅危惧植物「ケスハマソウ」
神戸市「キーナの森」で取り組む森林保全活動
阪急阪神不動産は、神戸市の「キーナの森」の一部を「阪急阪神不動産の森」と名付け、下層植生の育成を阻害している常緑樹等の除伐や、作業に必要となる歩道の整備等の森林保全活動を実施しています。また、伐採木を用いたワークショップや森林ボランティア体験の研修などを開催することで、森林資源の活用や森林環境教育を推進しています。

森林ボランティア体験の様子
市民団体への助成を通じた生物多様性の保全活動支援
グループの社会貢献活動「阪急阪神 未来のゆめ・まち基金」を通じて、植樹・育林等の森林保全活動や里山保全・絶滅危惧種の保護活動を推進する市民団体を助成し、活動支援や定期的な対話を通じて、「未来にわたり住みたいまち」のために生物多様性の保全に向けて連携しています。

助成先例:虫生川周辺の自然を守る会
富士山麓における環境保全活動
富士山はその美しい景観に加え、豊かな生物多様性を育む自然環境としても知られています。阪急交通社では、2015年に「富士山麓における環境保全活動」を開始し、「認定NPO法人 富士山クラブ」と協働で、年に一回、東京からバスをチャーターして富士山麓の清掃活動を実施しています。2024年10月に同社グループ従業員とその家族が活動に参加しており、空き缶やペットボトル、廃タイヤなど約80kgのゴミを回収しました。これまでの活動で回収したゴミは約1.3トンに上ります。本活動は、「第2 回JATA SDGs アワード」の地球環境部門で奨励賞を受賞しています。

富士山麓における環境保全活動の様子