SDGsに向けた取り組み
SDGs(=Sustainable Development Goals・持続可能な開発目標)は、2015年9月の国連サミットで採択され、国連加盟国が2030年までに環境・教育・まちづくりなどの17分野の社会課題を解決することを目指す世界共通の目標です。その達成に向けては、各国政府をはじめ、企業や団体、世界中の一人ひとりが力を合わせて進めることが不可欠であり、当社グループもSDGsを積極的に支援しています。

2020年5月に公表した「阪急阪神ホールディングスグループ サステナビリティ宣言」は、事業を通じてSDGsをはじめとする社会課題の解決に努め、持続可能な社会の実現につなげていくことを目指すものです。当社グループでは、同宣言で定めたサステナブル経営の6つの重要テーマを通じて、SDGsの達成に貢献していきます。具体的な取り組みは、各重要テーマのページをご覧ください。
当社グループの重要テーマに関連するSDGs
-
だれもが利用しやすい持続可能な公共交通や公共スペースの充実、持続可能で災害に強いインフラの質の向上など -
だれもが利用しやすい住宅・緑地・公共スペース等の確保、持続可能な都市化の促進、文化・自然遺産の保護、都市と農村のつながり支援、海や陸の生態系の保全など -
持続可能なライフスタイルの普及、文化多様性の理解促進・教育、地域の文化振興・持続可能な観光、イノベーションの促進など -
性別・年齢・障がい等を問わない働きがい・生産性の向上、安全・安心な労働環境の整備、女性の参画とリーダーシップの機会の確保、次世代の教育の質の向上など -
気候変動に対する強靭性と適応力の強化、エネルギー効率の改善、再生可能エネルギーの拡大、廃棄物発生の抑止・リサイクル、食品ロスの低減など -
法の支配の促進、説明責任をもつ透明性の高い組織の発展、ステークホルダーを重視した意思決定、産・官・市民社会のパートナーシップの促進など
産×官×市民との協働「SDGsトレイン 未来のゆめ・まち号」の運行
~ 再生可能エネルギー100%の列車で、SDGsの達成に向けた多様なメッセージを発信 ~
当社グループのSDGsの達成に向けた取り組みのひとつに、2009年からグループ横断で進めている社会貢献活動「阪急阪神 未来のゆめ・まちプロジェクト」が挙げられます。本プロジェクトは「未来にわたり住みたいまちづくり」を基本方針に掲げ、まちの環境を良くする「地域環境づくり」と、まちの未来を担う「次世代の育成」を重点領域として、SDGsに関わるさまざまな取り組みを進めています。
そこで、本プロジェクトが10周年を迎えたことを機に、2019年5月から「SDGsトレイン 未来のゆめ・まち号」の運行を開始しました。国や自治体のほか、SDGsの取り組みに先進的な企業や市民団体等と連携して、SDGsの達成に向けた多様なメッセージを発信しています。2020年9月からは東急グループが加わり、「SDGsトレイン」の東西での協働運行を開始。さらに、2024年4月からは、阪急観光バス・阪神バス・東急バスの一部路線で、SDGsトレインと連動したデザインを施した「SDGsバス」の運行を開始することにより、東西での取組を拡大しています。
-
阪急電鉄:神戸線・宝塚線・京都線で各1編成運行 -
阪神電車:本線・阪神なんば線で1編成運行 -
阪急観光バス:関西国際空港路線(大阪、兵庫)で1台運行 -
阪神バス:関西国際空港路線、大阪国際空港路線(大阪、兵庫)で1台運行
SDGsトレインは、阪急電鉄・阪神電気鉄道・東急電鉄の最新の省エネ車両を使用するとともに、走行にかかる電力をすべて(実質的に100%)再生可能エネルギーで賄っています。また、外観は、先頭・最後尾の車両を中心に、SDGsをイメージするオリジナルイラストでラッピングし、3社共通デザインのヘッドマークを掲出しています。さらに、車内の広告スペースすべてを使って、SDGsが掲げる各目標の解説や、当社グループおよび国・自治体・協賛企業などのSDGsに関連した取り組み等を紹介するポスターを掲出し、列車全体でSDGsの達成に向けたメッセージを発信しています。この列車の運行が、より良い地域・社会を考えていくきっかけになればと考えています。
【車内吊りポスターのデザイン(一部)】


「SDGsトレイン 未来のゆめ・まち号」の取り組みが評価され、日本政府の「持続可能な開発目標(SDGs)推進本部」が主催する第4回「ジャパンSDGsアワード」において、特別賞「SDGsパートナーシップ賞」を受賞しました。
当社グループでは、これからも「阪急阪神 未来のゆめ・まちプロジェクト」を積極的に推し進め、地域の課題解決に貢献していくとともに、長期的なファンづくりとブランド価値の向上につなげてまいります。